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春・夏・秋・冬

 「同窓会ブーム」。昨年ごろから同窓会で盛り上がったという話をよく耳にする。昨年の今頃、東京中高40期卒業生が同窓会を開き話題となった。参加者が200人を超える盛大なものだった。それに触発され、前後の世代や他校の同世代が、「負けてられない」とあわてて同窓会の準備を進めたという

▼大阪では卒業30周年を迎えた大阪朝高27期卒業生らが先日、同窓会を開いた。100数十人が参加し、ほとんどが2次会、3次会へとなだれ込むほど、盛り上がったという。これまでも5年、10年単位で定期的に開いており、出席率も他を圧倒する高さを誇っている。前後の世代がうらやむほどだ

▼規模を競い合うのはいいことだ。集まれば必ず学生時代の話になり、母校の現状や民族教育の未来について語り合う。普段、同胞と接する機会が多い人もそうでない人も、朝鮮学校に子どもを送る人もそうでない人も、さまざまに刺激を受けている

▼つながりが濃いとされる朝高や朝大の同級生、各世代が心を一つにすれば、大きな力を生む。日本学校を卒業したある同胞が朝高の卒業式に参加してこうつぶやいた。「ほとんどの学父母が校歌を歌えるのは、実は珍しいこと。一体感がすごい」。誇らしさと同時に、責任の重さも痛感した。神戸朝高連合同窓会の新会長は「朝高の卒業生は同胞社会の柱となるべき存在だ」と指摘する。 (天)

[朝鮮新報 2011.3.28]