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春・夏・秋・冬

 東日本大震災の発生から2週間が経った。ライフラインも徐々に回復し、各地からの救援物資なども届きつつあるが、行方不明者の数はぼう大で震災が残した深い爪跡はいまだに生々しい。在日同胞社会でも、被災した同胞たちが一日でも早く安定した生活を送れるよう、さまざまな救援活動を積極的に行っている

▼そんな中、被災した人たちの心を逆なでする言動が報道されている。「大震災は天罰」などの妄言を吐いた石原都知事はその後、取り繕うかのように震災に対する政府の対応に難癖をつけている。プロ野球セ・リーグは、選手たちの反対を押し切って25日の開幕を発表したものの、各方面からの批判を受けて開幕を延期した

▼未曾有の災害に直面している現在、最優先されるべきは被災した人たちの生活の安定に向けた取り組みだ。すべて壊滅状態にある被災地を前にして、金儲け主義に走るセ・リーグ首脳らの物言いは醜い。石原都知事に至ってはかつて朝鮮、中国、女性や障がい者を口汚く罵った前歴がある。まったく恥知らずだ

▼総連宮城県本部の委員長は20日、組織と同胞の心がこもった救援物資に謝意を表しながら、日本の避難所2カ所に救援物資を届け、大歓迎されたとのメールを送ってくれた。みなが助け合って困難を乗り越えようとしている今、自らの利益やメンツを優先させるなど、もっての外だ。(国)

[朝鮮新報 2011.3.24]