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春・夏・秋・冬

 昨年は、過去の罪悪に対する補償はおろか謝罪すらしていない日本に「寛容と包容」を訴え、今年は、軍事挑発と対話の破たんに血眼になりながら「北との対話」や「北への支援」を云々する。李明博大統領の3・1人民蜂起記念式典での演説は、支離滅裂以外の何ものでもない

▼李明博大統領は今年、「日本は昨年の菅直人首相の談話をもとに、信頼ある行動と実践に踏み出さなければならない」と主張した。屈従的な対日姿勢に対する国内からの批判を受けて、昨年よりは幾分トーンが上がったものの、相変わらず「過去にこだわらない未来志向」という言葉に固執している

▼朝鮮に対する「メッセージ」はさらにひどい。本紙でもたびたび報じたが、「天安」号事件から延坪島事件へと緊張を激化させ、それを解決するための高位級軍事会談のための実務会談を破たんさせておきながら、「真の和解と協力の道へと進まなければならない」と主張した。米・南朝鮮合同軍事演習を強行した今、その二枚舌には誰もだまされない

▼南では現在、野党や市民団体が当局に対し、北との対話を促すとともに軍事演習の中止を強く求めている。しかし、李明博大統領には馬耳東風のようである。「新しい朝鮮半島の未来」「同族である北を支援できない理由はない」といくら美辞麗句を並べても、彼が和解と平和など願っていないということを示している。(国)

[朝鮮新報 2011.3.2]