top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 米国に住むリ・スンミンくん(14)は4年前、インターネットに環境保護をテーマにした漫画「GO GREENMAN」を発表した。彼は「平和の森」づくり構想の提唱者でもある。「分断によって、南北の子どもたちは出会うことすらできなかった」「平和の象徴として、板門店に子どもたちの遊び場となる森をつくって」と訴える手紙を書いた

▼あて名は、「オバマ大統領」と「李明博大統領」。少年は夢の実現のために行動した。昨年8月には両親と一緒に平壌を訪れ金正日総書記にあてた手紙を関係者に渡した。今年に入り彼にとって予期せぬ出来事があった。森林造成事業が現実化すれば資金提供を行う意向を世界銀行が示したという

▼90年代、両親と渡米した少年が北南関係に関心を持つようになったのは07年。6.15共同宣言7周年記念行事で故金大中元大統領の演説を聞き感銘を受けたのだという。その後、南では首脳合意を否定する政権が発足したが、統一を願う人々の気持ちが失われたわけではなかった。分断民族に蒔かれた種は根を下ろした。摘んでも切っても木は生い茂り、いつかは豊かな森となるだろう。在米少年が起こしたアクションはそれを物語っている

▼世界銀行の投資意向表明は、朝鮮半島の分断克服の動きに国際社会の関心が高まっている証拠であろう。北南対話の再開を望まない勢力はやがて淘汰されていくに違いない。(永)

[朝鮮新報 2011.2.10]