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春・夏・秋・冬

 本紙でも紹介したように、北海道朝鮮初中高級学校と西東京朝鮮第1初中級学校に「伊達直人」や「結城丈二」名義の図書券や寄付金が届けられた。7日には、広島朝鮮初中高級学校に「伊達直人」の名義でコメ60キログラムが送られてきた

▼図書券や寄付金と一緒に送られてきた手紙には、「(映画)『ウリハッキョ』を観て日本人として考えさせられた」「こんな形でしか協力できないことをお許しください」などのメッセージが書かれていた。反朝鮮、反在日朝鮮人の雰囲気がまん延する日本社会の中でも、良心的な日本の人々がたくさんいることをあらためて感じさせてくれる

▼朝鮮学校を支える日本市民の活動は、各地で活発に行われている。日々の生活を倹約して集めたおつりを貯めて送ってくれる人や、一カ月の収入の1%を支援金として集めている人たちもいる。彼らは、「朝鮮学校を支えるのは日本人の使命であり、この問題は日本人の問題だ」と口をそろえる。こうした日本の人々の活動がさらに広がっていくことを願ってやまない

▼各種目の「全国大会」への出場や助成金の獲得など、民族教育の諸権利を得るための運動には、常に良心的な日本の人々の支援と協力があった。互いに理解を深め、協力関係をさらに強めていくことで、「草の根」の朝・日交流は広がっていく。こうした地道な活動こそが後に大きな花を咲かせる。(国)

[朝鮮新報 2011.2.9]