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春・夏・秋・冬


 最高人民会議代議員は日本の国会議員にあたるが、ほとんどは「兼職」だ。企業の支配人や協同農場の管理委員長などがいる。「先生」とは呼ばれず、本人たちは「人民の公僕」を自称する

▼高位級軍事会談の開催が準備され、北南関係改善への期待が高まる中、政治家たちの言動に注目が集まっている。北側が議員交流を提起したからだ。最高人民会議は南の国会に手紙を送り「平和と統一の新たな局面」を開こうと訴えた。南の国会は「適切に検討する」としている

▼2000年6月、分断史上初の北南首脳会談を機に各階層の交流が始まったが、議員たちの動きは活発とはいえなかった。南で次期大統領の最有力候補と目されているハンナラ党の朴槿恵元代表が02年に訪北し波紋を呼んだことがあるが、「朴大統領の娘」による単独行動は例外といえよう。07年には2度目の首脳会談が行われ、北南国会会談に関する合意がなされたが実現しなかった。李明博政権は首脳合意を履行せず対北対決の路線を続けてきた

▼民意を代弁すべき北南の議員らが一堂に会すれば、統一問題の解決にとって大きな前進だ。会合がもたれれば「人民の公僕」たちは分断を終わらせたい労働者や農民の声を伝えるはずだ。南の政治家も来年には総選挙と大統領選挙という「国民の審判」を受けることになる。北の提案にどう応えるか注視していきたい。(永)

[朝鮮新報 2011.2.4]