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春・夏・秋・冬

 中米両首脳は19日の会談後、北南朝鮮が「誠実で建設的な対話を始めることが重要」とする共同声明を発表。その数時間後、北側は高位級軍事会談の開催を提案。これを南側が受け入れた

▼朝鮮はこれまで一貫して対話による解決を訴えてきた。新年に入り対話攻勢を加速。元日の共同社説で北南関係改善を呼びかけ、5日には政府、政党、団体の連合声明を通じて「幅広い対話と協議」を提案。その他の会談も具体的な内容をもって提示した。「21世紀の新たな10年代」を「統一と繁栄の年代」にしようとする意志の表れだ

▼北南高位級軍事会談と関連して洪磊中国外務省報道官は「南北双方が対話を通じ関係を改善し、調和と協力を推進することを支持する」と述べた。米国も北南対話を支持する考えを大統領報道官らの発言を通じて明らかにした。ロシアは朝鮮西海での砲撃戦以降、軍事演習の自制を求めるなど、対話による解決を常に訴えてきた。日本は「南北対話が優先」との立場を示した。情勢は完全に対話ムードに変わった

▼朝鮮が「強盛大国の大門を開く」とする2012年には米国、ロシア、南朝鮮で大統領選挙が控えており、中国では共産党大会が開かれる。歴史的な年を控えた今年は、各国首脳にとって外交実績を上げるラストチャンスかもしれない。対話ムードに水を差す言動は、慎む方が得策だろう。(天)

[朝鮮新報 2011.1.24]