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ゲーツ米国防長官は14日、慶應義塾大学での講演で、在日米軍が駐留しなければ、「北朝鮮の挑発的な行動」がさらにエスカレートし、中国は近隣諸国にさらに強引に権利を主張するだろうと話した。その後、日本から南朝鮮へと向かう際にも同様の趣旨の発言を繰り返した ▼これに対し、中国・復旦大学国際問題研究院の汪偉民教授は、「明らかに冷戦時代の考え方だ」「ゲーツ長官の発言は恐喝的戦略ではないかと思う」と批判した。在日米軍の存在が「地域の平和と安定に貢献している」という、もはや通用しないレトリックに固執しているのだから、冷戦時代の思考と非難されるのは当然だろう ▼中国の胡錦濤国家主席は、ワシントンポストとウォールストリートジャーナルとの共同書面インタビューで、「朝鮮半島と北東アジアの安定のために、平和な方法で朝鮮半島の非核化を成し遂げる方策を支持する。このために中国は6者会談の再開を促してきた」と強調した ▼朝鮮は、政府、政党、団体連合声明などを通じて、21世紀の新たな10年を統一と繁栄の年代にしようと、南に対話を呼びかけている。こうした動きに合わせるように、中国や米国も対話による朝鮮半島問題の解決を模索している。米国に追従して対朝鮮強硬路線一辺倒の南朝鮮と日本だが、冷戦時代の対決思考では新しい時代の流れから取り残されていく。(国) [朝鮮新報 2011.1.19] |