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春・夏・秋・冬

 1995年以来、朝鮮では元旦に3紙共同社説が発表されている。新年の政策方針を示す社説は、新聞の1面から掲載されのが通例だが、今年の労働新聞1面には誰もが知っている歌詞と楽譜が載った。タイトルは「勝利の道」

▼90年代後半の経済的試練の時期に作られた楽曲だ。「苦難の千里を行けば、勝利の万里が来る」というフレーズがある。「強盛大国の大門を開く」と宣言した2012年は1年後に迫った。新年を迎えた人々はその歌詞を見て、朝鮮が歩んできた道のりを振り返ることになった

▼1994年までは主席の新年辞が元旦の新聞に掲載されていた。共同社説も人々にとっては総書記の新年の辞のようなものだ。今年最初の新聞に「人民の愛唱歌」を載せたのもリーダーの意思だろう。そこには誰もが理解できるメッセージが込められている。「勝利」の見通しが立たなければ、そのような新聞編集はありえない

▼政府も人民も主席の遺訓を実現するためにがんばってきた。朝鮮が選んだ路線の結果はおのずと明らかになるだろう。共同社説は2011年から始まる「新たな10年代」が「統一と繁栄の年代」になると展望した。国際政治の舞台では「朝鮮半島の平和」が外交テーマとして浮上し、朝鮮は新年早々、北南対話の扉を開いた。すでに水面下では大きな転換が始まっているのかもしれない。激動の1年になりそうだ。(永)

[朝鮮新報 2011.1.14]