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東日本大震災 梁勇基選手、対策委員を激励

宮城体協会長と共に救援物資送る

宮城対策委員らを激励した梁勇基選手(前列中央)

 東日本大震災の復興を支援するサッカーチャリティーマッチ(3月29日、大阪)に出場した梁勇基選手(29、J1ベガルタ仙台)が2日、総連緊急対策委宮城県本部がある東北朝鮮初中級学校を訪れ、ここで活動するメンバーたちを激励した。

 午後5時頃、在日本朝鮮人宮城県体育協会の李章好会長(53)と共にダンボール2箱分の果物を携え同校を訪ねた梁選手を、対策委員らが温かく迎えた。

 梁選手と朝青員たちの間では、このような会話が交わされた。

 「(大震災で)勇基兄さんの家は大丈夫?」

 「うちにもヒビが入った。沿岸地域にはまだ行っていないが、阪神大震災を大阪で経験した。今回は、その時とは比べものにならないくらい被害が大きいようだ」

 「チャリティーマッチについて聞かせて」

 「レベルの高い選手たちと一緒に試合をしたから、緊張もしたけど良い内容の試合だった。ある有名選手が、復興のために惜しみなく協力すると言ってくれたのが印象深かった。私もスポーツを通じて、同胞をはじめ宮城の人々に力を与えたい」

 梁選手と朝青員たちが笑談する姿は、同胞救援活動を繰り広げる対策委員らにひとときの笑顔をもたらした。

 梁選手は、学校の食堂内に貼られた各地の同胞から寄せられたメッセージや、救援物資を前にして語った。「同胞たちの心がとても熱く感じられた。私と同世代の朝青員たちが宮城の復興のためにがんばっている。私も少しでも力になりたい。まずは、4月23日に再開されるJリーグの試合で元気な姿を見せたい」。

 梁選手は、3日から所属チームのキャンプに参加するために千葉県へ向かった。(李東浩)

[朝鮮新報 2011.4.6]