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震災復興支援・中高バスケ大会、熱戦演じ被災地にエール

被災地に向けエールを送る選手、関係者たち

白熱のシーソーゲームを演じた高級部女子、大阪(黒)対東京

 東日本大震災復興支援在日朝鮮中高級学校バスケットボール大会(主催=在日本朝鮮人バスケットボール協会)が3月30、31の両日にかけて、兵庫県立総合体育館(西宮市)で行われた。高級部6校、中級部7校、全22チーム、210余人の選手が参加した。

 震災で開催が危ぶまれたが、「こんな時こそ生徒たちの元気な姿を通じて被災地に力と勇気を送ろう」「同胞バスケットボールネットワークの力を復興支援に!」との思いで、西日本の学校や協会関係者らが中心となって一致団結し、大会を実行した。

 会場には被災地に向けたメッセージが書かれた横断幕が掲げられ、復興支援募金も集められた。大会関係者は運営資金を切り詰め義援金に充てた。

 選手たちは、未曽有の被害を受けた東北、関東の同胞、学生らに「力と勇気を届けられたら」との思いで一生懸命走った。「希望を持って共にがんばろう」とメッセージも送った。

 神戸初中の尹紀祥主将(中2)は「震災を乗り越え、中央大会(9月)で共に戦おう」と語った。

大阪朝高がアベック優勝

高級部男子決勝、大阪(白)対九州(左)、 中級部女子、東大阪対京都(白)

 大会では大阪朝高が初めて男女アベック優勝を遂げた。

 決勝で九州を10点差で退けた大阪男子チームの呉陽平主将(高2)は「気持ちで勝とうと心掛けた。中級部時代から一度も勝てなかった相手に勝てたのがうれしい」と語った。

 高級部女子の優勝がかかった大阪対東京は白熱のシーソーゲームとなった。

 大阪女子チームの朴麻莉主将(高2)は「声をよく出し雰囲気を盛り上げることができた。合宿の成果も出た」と優勝の喜びを噛みしめた。

 中級部男子は神戸、女子は東大阪が接戦を制し優勝した。

中級部男子決勝、神戸対尼崎(白)

 東大阪女子チームの高智英主将(中2)は「練習で学んだことを発揮することができた。次は中央大会優勝を目指して練習に励みたい」と語った。

 東日本から唯一参加した東京中高高級部は、今回の震災で体育館が被害を受け、停電などの影響もあり、満足に練習することができなかった。

 それでも地力の強さを発揮し他校と互角に渡り合い、女子が2位、男子が4位と健闘した。

 在日本朝鮮人バスケットボール協会の康勲会長は「まだ新チームは始まったばかり。これから大きく成長する可能性を秘めている。中央大会を目指してしっかり練習を積んでほしい。今回参加できなかった学校も次回は参加できるよう、そして被災同胞が立ち直れるよう、ともにがんばろう」と語った。

【大会成績】

〇高級部
−男子:@大阪、A九州、B神戸
−女子:@大阪、A東京、B神戸

〇中級部
−男子:@神戸、A尼崎、B東大阪
−女子:@東大阪、A京都、B尼崎

[朝鮮新報 2011.4.1]