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元世界王者のキム・クァンオクさん ボクシング大国目指し

 朝鮮の中央体育学院でボクシングを指導するキム・クァンオク教員(33)の目標は、女子世界王者を一人でも多く育てることだ。

 現役時代は世界王者として名声を誇った。2003年11月のアジア女子ボクシング選手権大会で、52キロ級で優勝、04年10月と05年3月に行われた国際女子ボクシング協会(IFBA)選手権争奪戦もそれぞれ制覇し、05年6月、10月、06年6月に開催された世界女子ボクシング評議会(WBCF)選手権防衛戦でも、王座を守り続けた。

 キムさんは18歳からボクシングを始め、中央体育学院で練習に打ち込んだ。現役引退後には、母校での指導に取り組み、有望な選手育成に励んでいる。

 2006年には、彼女の指導を受けたチャン・ソンエ選手(30)が、世界女子ボクシング評議会の順位争奪戦で優勝した。

 同学院の教員、生徒からは、責任感が強く一度決めたことは必ずやり遂げる強い意志があると信頼も高い。

 キムさんは、「練習での無駄な情けは、実践での敗北をもたらす。自分自身をよく知り、自ら自分の弱点を克服していける人間だけが、世界的な選手になれる」と話す。そして「朝鮮のボクシングは、サッカーとともに、今後が期待されている分野だ。これから世界のボクシング界が驚くような女子選手を育てたい」と決意を語った。【平壌支局】

[朝鮮新報 2011.2.25]