花咲く丘に 珊瑚の卓を置き
オモニムに 賞状を贈ります
オモニムに 勲章を贈ります
二つの連なる紅い環
金の指輪を贈ります
一つはアボジを支えた
一つは子供たちへの、愛の環
オモニムが 私たちを産んで下さった
その功労に勲章を贈ります
国家に次いで権威のある
家庭賞、家庭勲章を贈ります
日時は「オモニの日」と定められた
新世紀の 春の花を合図に―
当日その時刻には オモニムの頭に
燦々と輝く愛の花環を乗せて下さい
オモニムの愛の功徳に感謝する表彰式は
空模様を問わずに開かれます
世界中のアボジたち、子どもたち
必ず、必ず、必ずお越し下さい
愛の勇士
オモニ 表勲式に 必ずお越しください 1929年 ※オモニム=母に対する尊敬語
※アボジ=お父さん
※朝鮮では古くから既婚者は主に二連の指輪(カラッチ)、未婚の者は一連の指輪(半指)を身につけた 「永遠なる韓国の名詩解説」(91年・ポソン出版社)
ファン・ソグ(1895〜1958)
詩人。京畿道生まれ。号は「象牙塔(サンアタプ)」。1919年より詩を発表。金億や南宮壁らと共に文学誌「廃墟」を創刊。盧子泳らと共に同人誌「薔薇村」を創刊。著書にこの詩が収録された「自由頌」(1929)がある。 [朝鮮新報
2011.5.16] |