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東日本大震災 金剛山歌劇団が東北地方で慰問公演

同胞に力と勇気を

宮城同胞モイムで慰問公演を披露した

東方初中生徒に救援物資を手渡した

日本の避難所で行われた公演(写真提供=金剛山歌劇団)

 金剛山歌劇団は大震災以降、福島朝鮮初中級学校(4月16日)、約100人が避難生活を送る仙台市六郷市民センター(4月29日)、東北朝鮮初中級学校(4月29日)の3カ所で慰問公演を行った。歌劇団の歌舞は、復興を目指す同胞たちの心に希望を与え、同胞社会の新たな全盛期を開く運動を鼓舞した。また、初めて歌劇団公演を見たという日本市民らは「とてもきれい」「こんな片田舎に来てくれてありがたい」などと喜んだ。

 4月29日、歌劇団は東北初中で震災後初の行事「ヒムネジャ! 宮城同胞モイム」に出演。歌舞を披露し、宮城の同胞は震災後、初めて歌い、踊った。

 公演では総連緊急対策委宮城県本部と歌劇団側の事前協議により、校歌を歌うことも決まり、当日は大きな盛り上がりを見せた。

 歌劇団のなかには東北初中高出身の団員もいる。彼らはひとしお特別な思いで公演に臨んでいた。

 カヤグム独奏を披露した器楽部の金栄実団員は、「このようなときにこそ母校への恩返しをしなければ」と張り切っていた。知り合いの教員、同級生たちは、金団員に力強く声をかけてきた。その声に、大きな力をもらっい、芸術を通じて東北地方の同胞に力と勇気を与えたいという決意を抱くきっかけになった。

 また、舞踊部の劉正一部長は農楽を披露。直接見た母校の被害に、甚大な震災被害への実感が沸いたと述べながら、歌を歌い踊りを踊る同胞たちの力強い姿が、今でも脳裏に焼きついていると劉部長。また、同胞社会の復興のために対策委の仕事を率先してがんばっている 20代の朝青員たちの姿を見ながら、「とてもしっかりしている」と述べ、自分も歌劇団事業で発奮したいと話した。

 李龍秀団長によると、歌劇団では今後も被災地の総連本部の要望に応え、慰問公演を行っていくという。(東)

[朝鮮新報 2011.5.11]