〈子ども美術館−M〉 学美賞 「最悪と最高の春」 水彩 |
中大阪朝鮮初級学校・初級部3年 李悠瑋 春の暖かい日差しの中をまっしぐらに駆け抜ける主人公が真ん中に描かれている。 勢いある筆致で描かれた空、全体に散りばめられた無数の光、画面からは疾走感と躍動感、まばゆいばかりの輝きが溢れている。 彼は何かに向かって走っているのか? あるいは何かから逃げているのか? 「最高」と「最悪」は時に同じものなのかもしれない。 がむしゃらに走る主人公を春の息吹が舞い踊りながら優しく包み込んでいるようだ。(中央審査員・金泰賢) [朝鮮新報 2011.4.27] |