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東京第6初級オモニ会の奮闘 新入生歓迎会リポート

救いのハラボジ現る 「楽しい餅つき」

つき立ての餅のおいしいこと!!

 少ない予算でいかに創意工夫して子どもたちのお楽しみを企画するか−と日々模索しているわが第6オモニ会ですが、数年来、端から議題にものぼらなかった企画が一つあります。

 それは、「餅つき」。この時期になるとあちこちの公立小学校で地域イベントとしての餅つきが行われていますが、その小学校に通っていないウリハッキョの子どもたちが参加するには敷居が高く、ウリハッキョでもできると良いな〜と以前から思ってはいました。

 しかし、器材のレンタル料が高く、もち米やその他の材料まで含めるとオモニ会年間予算の2割を軽く超す計算(!?)、一つの行事に予算をそこまで割くわけにもいかず、はたまた裏方経験者も見当たらず、残念だけど実現できそうにもないとあきらめていたのです。 …と思っていたらなんと救いの神−いや、救いのハラボジ現る!!

オンマと一緒に杵をもつ

 会社の福利厚生のお楽しみイベントとして100人以上の餅つきを例年仕切ってきたという豪傑ハラボジが地域同胞の中にいらっしゃったわけです。それも、そのハラボジが目に入れても痛くない孫娘4人がウリハッキョの生徒&園児。

 子どもたちの喜ぶ顔が見たいと全器材&材料持ち込みで餅つきイベントを企画してくださることに。というわけで、昨年度からウリハッキョでも餅つきを組み込んだ新入生歓迎会が行われることになりました。

 2月5日土曜日、今年の新入生歓迎会には新1年生6人と新園児6人を迎えた第6ハッキョです。子どもたちも新しい弟妹たちを思いきりかわいがってあげよう(!?)とニコニコ。体験入学や体験保育・プレ学父母たちへの詳しい説明会や各機関からの心を込めたプレゼントに加えて楽しい餅つきまで! と盛りだくさんの一日、ハッキョ中が笑顔でいっぱいです。

 オモニたちの準備した昼食は大好評です。つきたての餅のトッピングはあんこにきな粉、大根おろしに納豆、それにハラボジイチオシのカレーまでどれを食べようかと迷うほど。昨年の1・5倍の量を準備した豚汁もおかわり続出、野菜嫌いの子どもたちまで完食、お鍋は空っぽです。

大好評だった小豆餅を作るオモニたち

 家族へのお土産の分まで計算に入れたというハラボジのご配慮で、子どもたちは餅の入ったリュックを背負って帰ります。「ぼく(私)たちがついたお餅だよ〜」ということになっていますが、実は、力仕事は自分たちの出番だとかけつけたアボジたちががんばったのです。オモニたちよりも早く出てきて(ありえない!)大活躍、休むことなく餅をついては丸めていたアボジたちの昼食は器材返却後の午後3時。

 しかし!! そのアボジたちが来た頃には40キログラムのもち米も器材もすべてがスタンバイOKだったのですよ、ハラボジさすがです〜。本当に本当にコマプスムニダ。

 地域みんなの温かい気持ちをいっぱいもらって子どもたちはすくすくと育ちます。やっぱりウリハッキョが最高!!

 これでオモニ会の年間行事すべてが終了しました。1年を通して子どもたちのためにがんばった充実感でいっぱいのオモニたちの表情の晴れ晴れしかったこと!! この気持ちが次につながっていきます、来年度ももちろんがんばりますよ。

他校から問い合わせ

ハラボジ(前列左から2番目)を囲んで記念写真

 連載期間、ウリ第6ハッキョのような小規模で経済的にキビしいハッキョでのドタバタ奮闘ぶりを現場からリポートすることによって、全国のオモニたちのがんばりを後押しできたらと思って書いてきました。

 しっかり受け取っていただけたようで、昨年わが校が担当した朝・日教育交流のつどいを今年担当するオモニ会会長からの質問や、地方のハッキョのオモニ会からオモニ会活動についての問い合わせもありました。

 わが校だけではなく、全国各地でオモニたちはさまざまな難しい事情をやりくりしながら、子どもたちのために心を尽くしていることを今さらながら再確認し、逆に私たち第6のオモニたちも元気をもらうことができました。こうした積み重ねが子どもたちの未来を拓いていくのですよね、これからもみんなでがんばっていきましょう!!

 1年間、読んでくださって本当にありがとうございました。(朴明姫・東京朝鮮第6初級学校オモニ会役員)

[朝鮮新報 2011.3.31]