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窓−金承−

窓を愛するのは
太陽を愛するという言葉より
眩しくなくていい

窓を失うと
蒼空へと突き進む海峡を失う

明朗は私たちにとって
今日のニュースだ

窓を拭く時間は
また、歌も歌える時間
星たちは十二月の遥かなる異国だと…

窓を澄らかに、きれいに保つことで
両の目を善良に見開く習慣を身につける

澄んだ目は私たち
明日を待つ
輝く心であるように…

1959年

「永遠なる韓国の名詩解説」(91年・ポソン出版社)

 キム・ヒョンスン(1913〜75)

 詩人。平壌生まれ。号は「茶兄(タヒョン)」。牧師だった父の赴任に伴い、済州市や全羅道光州へ移住。平壌・崇実専門文科卒業。34年、東亜日報に詩を発表し登壇。詩集に「金顯承詩抄」「擁護者の歌」「堅固なる孤独」「絶対孤独」などがある。(選訳・金栞花)

[朝鮮新報 2011.3.28]