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〈投稿〉 突破口(要旨)


 高級部1年の学校生活が終わりを迎える頃、私は友だちと一緒に「高校無償化」要請活動のため初めて署名運動に参加した。チョゴリを来て通学するだけでも目立つのに、声を張り上げ署名をお願いする私たちを人々はどんな目で見るのか不安が先立った。予想通り、人々の視線は冷たかった。その日、私がもらった署名は10人。2枚分だった。いくら私たちが声をあげても、支持してくれる人は多くない…との落胆が胸をしめつけた。しかし、オモニ会は役員4人で大変な数の署名を集めてくれた…!!

 (1週間もしないうちにこんなにたくさんの署名を集めたなんて…)

 私は署名用紙に込められたオモニたちの熱い思いを垣間見ることができた。その日私は、自分を深く反省し、クラス全員の前で強く呼びかけた。翌日からは毎日要請メールを5通以上送り、要請電話も精力的にかけた。

 日本人の中には私たちを支持してくれる人もいれば、理解が少ない人たちもいる。ならばなおさら私たちがやらなくてはいけないことが多く、果たすべき役割が大きい。

 かつて高野連や高体連加盟への突破口を開いたのも神奈川中高をはじめとするウリハッキョであり、それを支えてくれた日本人であったという。

 「高校無償化」が朝鮮学校に適用される日は遠くないと思う。私は在日朝鮮人の民族的権利を獲得する活動で突破口を開いていきたいと切実に思った。(成美有、神奈川朝鮮中高級学校)

[朝鮮新報 2011.3.19]