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第39回在日朝鮮学生美術展鳥取展の感想

「自由な表現の美しさ」

美術展では朝鮮学校の美術教員による作品解説が行われた

 第39回在日朝鮮学生美術展鳥取展が、日本の教育関係者らを中心とした実行委員会の主催で昨年末、鳥取市内のとりぎん文化会館(旧鳥取県民文化会館)展示室フリースペースで開催され、多くの人々が会場に足を運んだ(12月25〜28日)。

 朝鮮学校がない地域での開催は鳥取県だけで、3年前の倉吉市、一昨年の米子市に継ぐ3回目。日本の市民と同胞たちが、朝鮮学校の子どもたちの作品を鑑賞する貴重な機会となっている。同美術展に寄せられた感想のいくつかを紹介する。

 「自分自身を深く見つめ、自分を表現しようとする作者が多く感動した。このように自分を表現できるのは普段から多くの会話をし、友達や先生や家族とちゃんと関わっているからだろうと感心する。また、時間をかけて作品を仕上げていることが感じられた。そこには自分と作品への愛が感じられて胸を打たれた。この作品展を観たら誰もが『朝鮮学校の子どもたち頑張れ』と思うだろう」(女性、40代)

 「自由な表現の美しさ、素晴らしさを感じた。小学生の子どもと一緒に観たが、自分たちの描き方との違いに見入っていた。中高級部の作品には自分自身や、自分と社会とのつながりなどを見つめたものが多く感動した。また、自身とわが子たちが朝鮮学校について知る良い機会になったと思う」(女性、40代)

 「今日観た絵の中で一番よかったのは恐竜の絵だ。たたかっているトリケラトプスの角がかっこよく、突進している姿がかっこよかった。来年も観にきたい」(男性、6歳)

 「去年と同じで迫力があった。去年は気に入る絵を母の携帯で撮ったが、今回はサンタさんにもらったカメラでたくさん撮った。いろんな学校から出しているんだなぁ〜と思った。見とれてしまう作品ばかりで全部撮った。来年も迫力のある作品を写真に撮りたい。きれいだった!」(女性、8歳)

会場では民族教育についてのミニ講演も行われた

 「技術より感性を表現することを重視していると感じた。このような教育はとても素晴らしい。自分を表現することは絵に限らず人生を歩む上で必要だ。子どもたちの将来を本当に思っている教育のあり方に感心した」(男性、20代)

 「作品展に行く前は、何か民族的なことが強調されているのかと思っていだが、その固定観念は会場に入ってすぐに崩れた。どの絵も自由な発想、大胆な着想で縛られたところがなく、一般の日本人よりも想像力がすごいと感じた。子どもたちの自然なアートに感嘆し、同時に絵は自由に描くものだと理解している大人の心の広さにも胸を打たれた」(男性、10代)

 「在日朝鮮人へのひどい差別をメディアはほとんど伝えない。『相互理解』と言いながら『アジア蔑視』に帰結している世の中において、この展示会は日本人の感覚を解きほぐす。過去の歴史事実は人の心に深く影響する。そのこととどう向き合ってゆくかも含めて、日本と朝鮮、日本人と在日朝鮮人が、世界という同じフィールドでいかに冷静に理解に努めるか、努められるか考える岐路に立たされていると思う」(高校生)

 「今日はとても素敵な作品に出会うことができてとてもうれしい気持ちだ! 私も幼稚園から大学生まで4人の子どもを育てている。みなさんの絵から奥深いものを感じて感動した。同じく日本で生活して、学んでいるみなさん。私たちももっと子どもにいろんな体験をさせてやりたいという気持ちになった。私は絵について詳しくないが、1枚1枚にとても感動してゆっくり観させてもらった。丁寧な解説もあり、とてもよくわかった」(女性、40代)

[朝鮮新報 2011.3.11]