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「いつもお天道さまが守ってくれた」を読んで

堂々と、朝鮮人らしく

 この本を読み、いま自分たちが存在しているのは、女性同盟東京中央・江東支部委員長を43年間も続けられた金敬蘭さんのようなハラボジ、ハルモニたちがウリハッキョを、ウリ同胞を守ってくれたからだとあらためて実感しました。

 私は東京朝鮮第2初級学校の卒業生です。

 初級部の頃から当り前に建っている第2初級に当り前に通い、卒業しました。

 中級部になって初めてウリハッキョが貴重な存在だということを知りました。

 しかし、ハラボジ、ハルモニがあらゆる困難を乗り越えてウリハッキョを建て、日本社会の攻撃に負けることなく守ってくれたことを知っていましたが、今までは他人事のように目を背けてしまっていました。

 けれどこの本を読み、私の母校・東京第2初級の歴史における金敬蘭さんたちの活動を知り、今まで自分には関係ないと思っていた自分を深く省み、ハラボジ、ハルモニの思いを受け継がなければならないという思いが芽生えました。

 私を含む現代の朝鮮学校の生徒たちは環境がとても恵まれているため、当時の同胞たちのように「自分たちが在日同胞社会を守る!」という考えが薄い、もしくはないといっても過言ではありません。この状況の中で自分はどうやって在日同胞社会に貢献すべきかを考えるきっかけになりました。

 私は4月から日本の学校へ進学します。私が一番すべきことは、日本学校だからといって日本の色に染められることなく、朝鮮人として堂々と生きていくことだと思うので、常に自分らしく生きていこうと思います。

 もう一つは、私を育ててくれた朝鮮学校に恩返しをすることです。

 学校で行われる行事など、自分が参加できることに積極的に参加し、これからは朝鮮学校を支える側に立ち、守っていきたいと思います。(呉有理・東京朝鮮中高級学校高級部3年)

[朝鮮新報 2011.3.4]