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旧友−圓性−

緑茶の葉が乾びていても
緑まで乾びたわけではない

温かな湯に出逢い
草緑に広がりゆく色を見れば

言葉が乾びていても
寄せる心まで乾びたわけではない

ふと君に会うたびに
私の中に広がりゆく微笑みを見れば

茶を味わうほどに深まりゆく香りのように
君を思うたび
懐かしさが押し寄せてくる

(「心」2003年・ファニブックス)

 ウォンソン

 17歳で出家し陜川海印寺で戒を受ける。海印講院を経て中央僧伽大学校で社会福祉学を専攻。清らかな童心の世界−童子僧を主題に絵を描き、NY、東京、上海、ミラノなど多くの国の招待を受け個展を開いた。著書の「風景」「鏡」は絵に添えた文章が美しい調和を奏で、韓国で多くの人々に愛され、台湾と中国ではベストセラーとなった。38歳。(選訳・金栞花)

[朝鮮新報 2011.2.21]