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「差別への反論」

劇団水曜日シナリオ担当 田中ひろみさん

 日本軍「慰安婦」、民族差別の問題などを題材にした演劇を披露する劇団水曜日。素人集団だが、伝えようとするメッセージはストレートで重い。

 04年10月、宝塚市制50周年イベントに出演した神戸朝鮮高級学校舞踊部生徒に暴言が飛んだ。差別意識を克服したいと、事件を題材に田中さんが台本を書き、翌年5月にソウルの日本大使館前で初上演。「慰安婦」被害女性が毎週行う水曜デモの場だった。

 「彼女たちからの励ましを生徒たちに伝えたい、そして、彼女たちがたたかい続けていることが、在日朝鮮人にも、良心ある日本人にも大きな励みであることを、彼女たちに伝えたかった」という。

 以来、毎年ソウルを訪れ上演している。日本での公演も関西を中心に40数回を数える。自分にとって演劇は「差別する人への反論」だと話す。(憲)

[朝鮮新報 2011.2.7]