top_rogo.gif (16396 bytes)

〈みんなの健康Q&A〉 ラクトフェリンと歯周病予防の関係

 Q:歯周病の予防は歯磨きや洗口剤で十分でしょうか。

 A:最近の歯磨剤や洗口剤は歯周病バイオフィルム(細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊)に浸透殺菌する成分を配合するなど工夫がされています。

 しかし、歯周病菌を殺菌しても殺菌された歯周病菌の破片である歯周病毒素(リポポリサッカライド=LPS)が残存していると、歯周病の症状が進行することが最近の研究で明らかになってきています。このLPSを不活性化し、歯周病の予防に役立つ物質としてラクトフェリンが注目されています(ライオン歯科材パンフレットより引用)。

 Q:ラクトフェリンとは。

 A:母乳、とくに「初乳」(生まれて約1週間までの母乳)に多く含まれ、赤ちゃんが成長するための栄養成分とともに細菌やウイルスなどから赤ちゃんを守る有用な成分の一つです。

 また、唾液、涙など外部に接する部位の分泌液にも含まれており、細菌、歯周病菌、生活習慣病との関係など、多方面で研究されている注目の健康成分です。

 ちなみにラクトフェリンという名前は「『lacto(乳)』に含まれる『ferrin(鉄)』と結合するタンパク質」ということに由来しています。

 Q:ラクトフェリンの主な働きは何ですか。

 A:▼ブドウ球菌・大腸菌などの生育環境から鉄分を奪い菌の繁殖を抑制する。▼乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やす。▼鉄分の吸収を高め貧血を軽減する。▼ナチュラルキラー細胞などの免疫細胞を活性化させる。▼口臭の軽減。▼粘膜を保護しドライアイやドライマウスなどに役立つ―などです。

 Q:ラクトフェリンを多く含む食品にはどのようなものがありますか。

 A:ラクトフェリンは非常に熱に弱いので、牛乳といっても熱処理されてしまった牛乳にはほとんど存在しません。他の乳製品も通常は加熱されていることからラクトフェリンを効果的に食品から摂取することは難しいでしょう。

 一般には、サプリメントなどからラクトフェリンを摂取するようにするのが効果的です。

 当院では、ラクトフェリン配合のガム(デイアップ歯科医院用 by LION)を推奨しています。

 Q:歯周病予防で普段から気をつけることはありますか。

 A:一般的によく言われるのは、正しいブラッシングと補助的清掃用具を用いることです。

 補助的清掃用具とは、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを指しますが、ただ使用すれば良いというものではありません。

 正しいサイズのものを選ばないと逆に歯を削ってしまったり歯ぐきを傷つけ、より炎症をひどくすることもあります。まず歯科医院に行って正しい使用方法を歯科衛生士さんに指導してもらうことをお薦めします。また、洗口剤(リステリン、デンタルガムなど)もありますが、これもブラッシング後の使用でないと効果が認められないことが実験などでわかっています。

 歯が浮いた感じ、ブラッシング時の出血、口臭、歯がぐらつく、歯ぐきの腫れなどの症状が出た場合は早めに受診しましょう。(しん歯科クリニック 申映均院長、東京都 足立区竹の塚3−20−11、TEL 03・5831・1589)

[朝鮮新報 2011.1.26]