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Nyo_Chang live vol.1 東京・吉祥寺で130人が観覧

「魂込めた歌を届けたい」

ライブ風にアレンジした民謡で会場を沸かせた「Nyo_Chang」メンバーたち

 金剛山歌劇団女性歌手ユニット「Nyo_Chang(ニョチャン、代表=宋明花)live vol.1」が20日、東京・吉祥寺のライブハウスで行われた。

 会場には、金剛山歌劇団団員たちのほか、出演者たちの家族、知人、音楽愛好家など約130人が訪れた。

 1部ではカジュアルなスタイルで登場し、「乙女たちの歌」「愛するピョンヤン」で幕を開けた。3、4曲目にメンバーオリジナルの「涙に微笑を」「星ひとつ」が歌われた。他にも、ジブリ「千と千尋の神隠し」のテーマ「いつも何度でも」「朝鮮の歌」「フィッパラム(口笛)」で1部の幕を下ろした。

 2部では、美しいチマ・チョゴリ姿で「ポムノレ(春の歌)」「四季メドレー」朝鮮民謡「カトゥリタリョン」「ぼくらの道」「一つになって」が披露され、アンコールでは「オンヘヤ」「われらは一つの民族」で幕を閉じた。

 「Nyo_Chang」とは、「女唱」の朝鮮語読み。女性が集まって楽しく歌を歌おうという思いから名づけられた「Nyo_Chang」には、ウリハッキョの生徒たちや卒業生たち、オモニたちもみんな「Nyo_Chang」になって民族、在日同胞の思いが込められた歌をいろんなところで楽しく歌い、在日の存在をアピールしていこうという意味も込められている。

 「在日を取り巻く複雑な環境の中でも、みんなで大きな一つの輪を作っていけるよう、自分たちの熱いメッセージと魂を込めた歌を届けていきたい」と話すメンバーたち。オリジナルのバラード曲や民族音楽をポップス、ジャズ風にアレンジするなど、普段の歌劇団とは少し違ったスタイルで会場を盛り上げた。

 東京・練馬区から来た李勝美さん(29)は、「みんなが楽しんで歌っているのが伝わって、観ているほうも楽しめた。いつもより距離が近かったので親近感がわいたし、雰囲気も新鮮だった。これからもこういう音楽をもっと広めていってほしい」と感想を述べた。

 会場では、日ごろからの感謝の気持ちを込めて作られた「Nyo_Chang's CD」が無料で配られた。CDには、「乙女たちの歌」「四季メドレー」「行きたくて」の3曲が収録されている。(梨)

[朝鮮新報 2011.1.26]