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韓牧師の即時釈放を 北南の団体から非難の声

昨年8月、ソウル中央地裁で開かれた令状実質審査を終え、護送車で連行される韓牧師 [写真=聯合ニュース]

 南朝鮮メディアの報道によると、ソウル中央地裁は1月21日、昨年6〜8月に訪北し板門店を通じて南側に帰還した「韓国進歩連帯」(進歩連帯)常任顧問の韓相烈牧師に対し、懲役5年、資格停止5年を言い渡した。

 また同日、同地裁は反米闘争に立ち上がった進歩連帯の韓忠穆共同代表とメンバー数人にも懲役などの刑罰を宣告した。

 韓牧師は昨年6月に平壌で記者会見を開き、訪北理由について6.15共同宣言と10.4宣言を否定する李明博政権の下で6.15共同宣言発表10周年を記念した祝典が開催されず、「座視できなかった」と明かした。李政権が両宣言を尊重し、平壌で記念祝典が開催されていれば韓牧師の「無断訪北」は起こりえなかったが、ソウル地裁は「国家保安法」違反で実刑を宣告した。

 韓牧師に対する実刑判決について、北南の各団体から非難の声が上がっている。

 進歩連帯は1月21日に開いた記者会見で、韓牧師が北を訪問したのは宗教人の信仰心と良心による決断であり、決して罪になるものではないと主張。判決は民族の平和統一意思と6.15共同宣言発表以降に行われた北南間のすべての交流を否定した反統一的な蛮行だと断罪した。

 祖国統一汎民族連合南側本部は1月23日に談話を発表し、当局が統一のために活動した韓牧師に前代未聞のファッショ悪法である「国家保安法」を振りかざし、重刑を宣告したことは反統一的行為だと糾弾した。

 6.15共同宣言実践北側委員会スポークスマンが1月29日に発表した談話では、「統一人士に『特殊潜入脱出』『通信会合』『指令授受』の大仰なレッテルを張り拘束したが、何の証拠も得られなくなると北の主張に同調したという途方もない罪名を付けて刑罰を科した」と指摘。人間の初歩的な権利と良心、統一の論議と活動の自由を根こそぎ踏みにじる極悪な人権じゅうりん行為であり、同族間の対決を激化させる許しがたいファッショ的暴挙であると非難した。

 また、在米同胞全国連合会は1月21日に論評を発表し、南当局が6.15自主統一時代に逆行する時代錯誤的な対決姿勢をただちに中止するよう要求。在中朝鮮人総連合会(在中総連)の車相輔副議長が24日に発表した談話では、南朝鮮当局が韓相烈牧師を無条件釈放し、統一愛国勢力に対する弾圧策動を直ちに中止して彼らの活動を保障するよう求めた。

[朝鮮新報 2011.2.4]