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〈論調〉 北侵狙った米軍の前進配備

 1月11日、米原子力空母カール・ビンソンが釜山に入港し、この原子力空母戦団に所属する巡洋艦バンカー・ヒルは釜山に、巡洋艦グリッドリーとストックデールは鎮海港に寄港した。これと時を同じくして米国は、日本にも米第7艦隊所属機動攻撃武力を送り込もうとしている。

 米国が米軍機動攻撃武力を東北アジア地域に前進配備している目的は、朝鮮に対する侵略戦争の準備を最終的に完成することである。

 米好戦勢力は事前に数多くの機動攻撃武力を南朝鮮とその周辺に配置して、いつでも動員して朝鮮への不意の武力侵攻を行おうとしている。

 東北アジアに対する大規模な米軍機動攻撃武力の前進配備は米国の対アジア戦略とも関連している。

 米国の対アジア戦略の基本は、力でこの地域に対する他の大国の影響力と勢力圏の拡大をけん制し、米国が独走する支配主義秩序を樹立することである。米国はこれを強力な前進配備武力で支えようとしている。

 南朝鮮と日本に前進配備されている米帝侵略軍武力は不安定を「抑制」するためのものではなく、緊張を激化させ、朝鮮と他国を軍事的に侵略するための戦争の道具である。

 現情勢は朝鮮に対し、対話にも戦争にもすべて準備を整えることを求めている。現事態を対話と協議を通じて打開しようとする朝鮮の立場は既に宣明された。米国は、南朝鮮とその周辺に侵略武力を前進配備する何の理由や口実もない。(1月30日付労働新聞)

[朝鮮新報 2011.2.4]