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カーター元米大統領が訪朝

金永南委員長と面談

4月26日、平壌空港に到着したカーター元大統領

 【平壌発=鄭茂憲】ジミー・カーター元米大統領を団長とするエルダーズ代表団が4月26〜28日まで平壌を訪問した。

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長は27日、平壌の万寿台議事堂で表敬訪問した代表団に会い、談話を交わした。

 代表団は金正日総書記への贈物を金永南委員長に託した。

 同日、代表団は平壌外国語大学、平城市人民病院、平安南道看護婦学校などを参観し、メーデースタジアムで行われている朝鮮初のグランドイリュージョンショーも観覧した。

 代表団はこの日、訪朝に関連して宴会を催した。

 代表団が到着した26日、朴宜春外相は百花園迎賓館で表敬訪問した代表団と談話を交わし、宴会を催した。

 エルダーズとは前職国家首班の集まりで、今回の代表団には欧州の元首脳3人が含まれていた。カーター元大統領の訪朝は1994年6月、昨年8月についで3回目となる。

 今回の訪朝を前に一行は北京に滞在し、楊潔?外交部長と面談。朝鮮半島情勢など共同の関心事となる問題について意見交換した。

 朝鮮中央通信は、この事実を報じながら、中国外交部スポークスマンが定例記者会見(26日)で述べた発言を次のように伝えた。

 面談で中国側は、朝鮮と米国を含む各関係国が有益な接触と対話を積極的に行うことを称賛し、それが地域の平和と安定、6者会談の早急な再開に役立つことを望む。

 朝鮮半島の平和と安定を守り、非核化を促し、関係各国の関係正常化を実現するのはこの地域の共同の利益に合致する。

 われわれは、現情勢下で関係各国が対話と交渉を通じて平和的方法で問題を解決すべきであり、これは朝鮮問題の解決で唯一の効果的な方途だと認める。

 各関係国は情勢が良い方向に発展するよう共同で努めなければならない。

 中国側は関係各国とともに朝鮮半島の平和と安定を実現するために引き続き積極的かつ建設的な役割を果たす用意がある。

「総書記から書簡」 記者会見で明かす

 南のメディアが伝えたところによると、訪朝を終えて28日ソウル入りしたカーター元米大統領は、ソウルで記者会見を開き、金正日総書記から書簡を受け取ったことを明らかにした。

 カーター元大統領は、「総書記は議題内容や時期を問わず、また前提条件なく米国と南をはじめ6者会談の参加国と対話する用意があると伝えてきた」と述べた。

 また、南側が哨戒艦沈没事件と延坪島砲撃事件への謝罪を北南対話の「条件」としていることと関連し、「協議は双方の前提条件なしに始めるべきだと考える。北は沈没事件の責任を認めることも謝罪することもないだろうというのが私の見解だ」と話した。

4月26日平壌空港に到着したカーター元大統領

[朝鮮新報 2011.5.2]