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帰還住民が平壌で記者会見 「北側水域で強制拉致」

 【平壌発=鄭茂憲】朝鮮西海で漂流し、南朝鮮海軍によって強制的に南側へ連行および抑留されていた北側住民が21日、平壌の人民文化宮殿で記者会見を行った。(写真)

 北側住民31人は2月5日から3月27日まで南側に抑留され、そのうちの4人は今もなお「亡命意思を示した」として抑留されたままだ。

 記者会見では、北側に帰還した27人中男性4人、女性6人の計10人が発言した。

 発言者らは、漂流後、北側水域で強制的に拉致された経緯を説明し、抑留されていた期間、あらゆる迫害を受けて「亡命」を強いられたことについて証言した。

 発言者らの証言をまとめると、北側水域で漂流した船が3隻の南朝鮮海軍の高速艇に囲まれ、南側水域に引き連れられた後、黒い覆面をした軍人が乗船。抵抗した住民が棍棒で殴りつけられた。

 南側に抑留された後は監獄のような部屋に監禁され、「合同調査団」による24時間の監視下、「北側に帰っても監獄に入れられるか、追放されるのは明らかだ」などと「亡命」を強要された。

 発言者らはまた、南にいる4人について、故郷に帰ることを引き続き要求していたと強調しながら、南当局が言う「亡命意思表示」は絶対にありえないと断言した。

 発言者らによると、4人は3月3日から27人と隔離させられた。27人の北側住民に対して南の要員は、「お前たちは板門店で送還され、4人は船に乗っていくので海州でまた会える」と話し、これは北側と合意した内容だとウソをついたという。

[朝鮮新報 2011.4.27]