top_rogo.gif (16396 bytes)

平壌で「世界水の日」の行事

自然流れ式上水道システムが普及

 「世界水の日」(3月22日)に際して同日、平壌の人民大学習堂で行事が催され、自然流れ式上水道システム確立のための技術普及とその実務的問題を論議する活動などが行われた。

 自然流れ式上水道システムとは、電気を使わずに水の位置エネルギーを利用して生活および飲料用水を供給する技術システムのことで、水源地から住民世帯まで生活および飲料用水が自然に、時間にかかわらず流れ込む仕組みになっている。

 朝鮮では、住民に飲み水を適切に供給できるようにするための対策の一つとして、自然流れ式上水道建設を積極的に推し進めてきた。

 国内には現在、数十の市、郡にこのシステムが構築されている。咸鏡南道、平安南北道、黄海南北道と江原道の多くの市、郡で自然流れ式上水道建設が完了した。

 今回の行事では、自然流れ式上水道システムの確立で提起される実践的問題をテーマにして現地での設計、施工、運営者と技術者たちにアドバイスを与える技術データが普及され、科学映画「自然流れ式上水道」が上映された。

 行事には国連児童基金、世界保健機構など朝鮮に駐在する国際機構代表も参加した。

 国連は今年の世界水の日のテーマを「水と都市化」に定めた。

 朝鮮の該当部門関係者は、都市の水問題解決のために設けている国家的な対策につして言及しながら、現在、普通江の泥と堆積物を除去する事業を推進していることを紹介した。

 また、飲み水問題解決のために多くの水源地の改造事業と平壌市竜城下水処理場の近代化事業を行っていることについても言及した。

 関係者は、多くの国際機構の協力で最近、平壌をはじめ各地で給水施設の近代化と飲料水水質モニタリングシステムの拡大などで大きな成果を成し遂げたと指摘した。【平壌支局】

[朝鮮新報 2011.4.18]