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最高人民会議第12期第4回会議 生活向上、「決定的転換」を

 朝鮮中央通信によると、最高人民会議第12期第4回会議が7日、平壌の万寿台議事堂で行われた。

 会議では、1.朝鮮民主主義人民共和国内閣のチュチェ99(2010)年の活動状況とチュチェ100(2011)年の課題について、2.朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ99(2010)年の国家予算執行の決算とチュチェ100(2011)年の国家予算について、3.組織問題が討議された。

 崔永林総理が第1議案に関する報告を行い、朴寿吉副総理兼財政相が第2議案に関して報告した。会議は昨年、経済分野で達成された成果と2011年の政策課題を提示し、「金日成主席の生誕100周年を意義深く迎えるための総攻撃戦で、栄えある勝利者になるために力強く闘っていこう」(崔永林総理)と訴えた。

「経済現代化」を推進

大規模な工業拠点が最新技術に基づいて現代化された(川蓮河機械総合工場) [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 崔永林総理は報告で、昨年国の経済発展で収めたもっとも重要な成果は、人民経済の主体化を実現する上で画期的な前進をもたらしたことだと指摘した。

 報告によると、重要金属工場のチュチェ鉄生産システムが成功裏に完成し、新たな合金鋼の生産拠点が整えられたのをはじめ、金属工業の部門構造が新たに整備された。

 さらに、大規模な化学工業拠点が最新科学技術に基づいて現代化されたことでチュチェ繊維、チュチェ肥料が量産されるようになった。

 総理は、軽工業の発展と農業生産で根本的な転換を起こすことのできるしっかりした土台が築かれたのは、昨年の人民経済の発展で収められたもう一つの重要な成果だと強調した。

 今年の課題について総理は、「内閣が一般消費財の生産を画期的に増やし、穀物生産目標を必ず達成し人民生活の向上で決定的な転換をもたらすとともに、経済部門全般で生産突撃戦を力強くおこない、人民経済の現代化を引き続き力強く推し進めていく」と述べた。

 報告によると内閣は、「全党、全国、全軍、全人民の総動員」により農業で大革新を起こし、穀物生産目標の達成に総力を集中し、さらに「4大先行部門」(電力、石炭、金属、鉄道運輸)をはじめとした人民経済全般で生産を決定的に増やし、人民生活向上のための「大高揚進軍」を積極的に推進する。

 また貿易を多様化、多角化して輸出額を画期的に成長させることが強調された。これと関連して崔永林総理は、「朝鮮の社会主義自立経済の土台を強化する方向で、経済・技術協力の場を効果的に利用する事業を積極的に展開する」と述べた。

今年の歳出8.9パーセント増

 朴寿吉副総理兼財政相が行った国家予算に関する報告によると、昨年、国家予算の歳入は13%超過遂行され、国家予算の歳出は99.9%執行された。

 昨年、国家予算歳出総額の15.8%を国防費に充てた。

 今年の国家予算は、「軽工業と農業生産を決定的に盛り立てて経済建設全般を活性化し、全分野で最先端突破戦を力強く行って、経済強国の確固たる土台を築いていけるよう歳入と歳出の規模を編成」したという。

 報告によると、国家予算の歳入計画は前年比で75%増えることになる。

 国家予算の歳出計画は、前年比で89%増えることになり、そのうち軽工業部門に対する支出を12.9%増やし、地方工業部門にも多額の資金を充てる。

 国家予算で農業部門に対する支出を前年比で9%増やし、農業に必要な資金を優先的に供給し、人民経済の先行部門、基礎工業部門に対する支出を13.5%増やす。

 基本建設資金の支出を前年比で15.1%増やし、重要プロジェクトの建設を推し進めて操業の期日を最大限繰り上げることが強調された。また科学技術発展資金を10.1%増やすことになる。

 文化建設部門と国土管理・都市経営部門に多額の資金を充てる。

 今年は国家予算歳出総額の15.8%を国防費として見込んだ。

 朴寿吉副総理兼財政相は、「今年も、在日同胞子女のため多額の教育援助費と奨学金を送る」と指摘した。

 会議では組織問題が討議され、全秉浩代議員を朝鮮国防委員会委員から解任し、朴道春代議員を補選した。国防委員会人民保安部長に李明秀代議員が任命された。

 また最高人民会議法制委員会委員長に張炳奎代議員が補選され、李泰男代議員が副総理から解任された。

[朝鮮新報 2011.4.13]