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朝鮮でも放射能物質検出

「許容濃度の24万分の1」

 7日発朝鮮中央通信は、朝鮮各地に設置された環境放射能監視所で放射性物質が検出されたと報じた。

 福島第1原子力発電所の事故で流出したものとみられるヨウ素131とセシウム137の濃度は、それぞれ「0.03mBq/、0.04mBq/程度」であったという。

 朝鮮中央通信は「ヨウ素131の場合、 許容濃度の24万分の1であり、現状では人体に否定的影響を与えることはないと専門家は指摘している」と伝えた。

 現在、監視所では常時、測定作業を続けているという。

東風に乗って拡散

 福島第1原子力発電所から放出された放射性物質が世界的に拡散し、その余波は朝鮮半島にも直接及んでいる。

 南のMBC放送は、5日まで4日連続で南朝鮮にある12の観測所のすべてで放射性ヨウ素が検出され、春川(江原道)とソウルで測定された放射性物質の量は1週間前に比べてそれぞれ5倍、2.5倍に増えたと伝えた。

 南のメディアは、日本の原発から出た放射性物質が東風に乗って朝鮮半島地域上空を覆うことになると指摘、今月7日には、朝鮮半島で放射性物質が混じった雨が降る可能性が高いという予測を出し、放射能の数値が低いと思われるが、雨に濡れないようにするのが良いと報じた。

[朝鮮新報 2011.4.13]