〈今月の金正日総書記−3月−〉 在日同胞に見舞金 |
金正日総書記は、3月11日に発生した東日本大震災で被災した在日同胞に、見舞金50万ドルを送った。朝鮮中央通信が24日に報じた。 最高人民会議常任委員会の金永南委員長は21日、総連中央の徐萬述議長に慰問電を送り、また朝鮮赤十字会が日本赤十字社に10万ドルの見舞金を送った。
「食」の現場で
朝鮮中央通信は17日、総書記が興南肥料連合企業所(咸鏡南道咸興市)の従業員とガス化プラント建設者が送った手紙を読んで「2011・3・10 金正日」という親筆を送ったと報道した。 同通信によると、総書記は10日、興南肥料連合企業所、興南製錬所、興南毛紡織工場を現地指導した。総書記の咸興市への現地指導は、2月1日にも伝えられている。 ガス化プラントの建設が進められている興南肥料連合企業所では現在、ガス化第1系列工程の建築工事が終わり、設備や装置の製造と組み立て作業が最終段階に差し掛かり、部分別の試運転が始まっている。 興南肥料連合企業所のガス化プラントが完成すると、朝鮮国内の原料を用いての肥料生産システムが確立され、食糧問題の解決で決定的な転換をもたらすと期待が高まっている。 この日、総書記は興南肥料連合企業所のガス化プラントが、国の農業発展で特別に重要な意義を持つと述べたという。 3日には、平壌野菜科学研究所と平壌草花研究所を現地指導した様子が伝えられた。 市郊外に位置する平壌野菜科学研究所は、総合的な野菜科学研究拠点だ。 国内の先端研究が行われるとともに、温室や田畑では実際に生産もされており、総敷地面積は50万平方メートルにも及ぶ。水と施肥、温度、湿度など、すべての作業工程は、コンピューターで制御されている。 同研究所では、生産性と栄養価の高いさまざまな品種に対する研究が行われ、生産性を従来の倍以上に高める成果を生んでいる。 一方、平壌草花研究所は平壌市民の文化情緒生活に大きく寄与する草花研究および生産拠点として知られる。温度、湿度をはじめすべての作業工程がコンピューターによって自動的にコントロールされる現代的な温室を持つ最新式草花研究所だ。 同研究所では、国内技術によって、草花の繁殖方法を確立するなどの成果を達成し、朝鮮と世界の各地域で育つさまざまな花が栽培されている。 多くの公演鑑賞 26日、総書記が新たに建設された国立演劇劇場で軽喜劇「山びこ」を鑑賞したことが報じられた。総書記は昨年に3度、「山びこ」を鑑賞している。 1961年に江原道芸術団が創作し、国立演劇団がリメイクした同作は、60年代を背景に、農民たちが100万トンの穀物生産課題を遂行していく様子を、ユニークかつ感銘深く描いている。 総書記は今回、「山びこ」の公演が、昨年4月から現在まで国内各地で303回行われ数十万人の市民が鑑賞したという報告を受け、大きな満足の意を表したとされている。 また7日には、「3・8国際女性デー」に際して女性活動家らとともに、東平壌大劇場で万寿台芸術団三池淵楽団とロシアの21世紀管弦楽団による合同公演を鑑賞したことが報じられた。それ以外にも5日には国立交響楽団の公演を、13日には朝鮮人民軍海軍協奏団の公演を、23日にはシンクロナイズドスイミングのエキシビションを観覧したことが伝えられている。 一方、19日には、南朝鮮の元現代グループ名誉会長である鄭周永氏の死去10年に際して、鄭氏を追悼する口頭親書を送ったと伝えられた。(鄭茂憲) [朝鮮新報 2011.4.6] |