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朝鮮外務省、米国のリビア軍事攻撃を断罪

 朝鮮外務省スポークスマンは、米国がリビアに対する軍事攻撃を開始したことで22日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 われわれは、これを主権国家の自主権と領土保全に対する乱暴な侵害、その国の人民の尊厳と生存権を無残に踏みにじる最大の反人倫犯罪として断罪する。

 世界は、今世紀に入って米国が起こした2度の戦争により、多くの平和的住民の無残な死と計り知れない災難が招かれていることを毎日のように目撃している。それでも飽き足りず、米国は「民間人保護」の名目で自分らの目障りな政権を武力で交代させ、その国の資源を独占するために新たな戦争の惨禍をもたらしたのである。

 主権国家の国権を無視し、国連の看板を盗用して内政干渉と武力侵攻をはばかることなく行う米国の強権と専横はこんにち、世界の平和と安定をかく乱する禍根となっている。

 現在のリビアの事態は、国際社会に深刻な教訓を与えている。かつて米国がよく言い立てていた「リビア核放棄方式」とはまさに、「安全の保証」と「関係改善」という甘言で相手をだまして武装解除した後、軍事的に襲い掛かる侵略方式であることが世界の面前で露呈された。

 地球上に強権と専横が存在するかぎり、自分の力があってこそ平和を守ることができるという歴史の真理があらためて実証された。

 われわれが選択した先軍の道は正当であり、その道で築かれた自衛的国防力は朝鮮半島で戦争を防止し、平和と安定を守るこのうえなく貴重な抑止力になっている。

[朝鮮新報 2011.3.25]