〈今月の金正日総書記−2月−〉 深化する朝中友好 |
金正日総書記は2月16日の夕、朝鮮労働党中央委員会、党中央軍事委員会、国防委員会が催した生誕69周年を祝う祝賀宴に参席したと朝鮮中央通信が伝えた。
中国公安相と会見
総書記は2月14日、朝鮮を訪問した中国国務委員の孟建柱公安相と会見した。会見には朝鮮労働党政治局委員の姜錫柱副総理、劉洪才駐朝中国大使が同席した。 朝鮮中央通信によると、孟建柱公安相は胡錦濤国家主席のあいさつを伝え、歴史的な朝鮮労働党代表者会(10年9月28日)で金正日総書記が朝鮮労働党総書記に変わりなく推戴され、金正恩副委員長が党中央軍事委員会副委員長に推戴されたことで、朝鮮革命の継承問題が輝かしく解決されたと祝福した。 会見では、朝中両国の武力および安全部門の責任者たちが社会主義を守り、さらに輝かせるための事業をはじめ一連の重大な問題が討議され、完全な見解の一致を見たとされている。 金正日総書記は朝中両国の伝統的な友好、協力関係が日増しに強まり、発展するものとの期待を表明したという。 孟公安相は朝鮮に到着した13日に、朝鮮国防委員会人民保安部と中国公安部間の協力に関する合意書に調印。同日に万寿台議事堂で催された宴会では、金正日総書記が昨年2度にわたって中国を訪問したことに触れながら、両国の親善協力関係が新たな段階に進んだと言及した。 一方、17日には朝中両国人民の伝統的な民族の祝日であるテポルム(小正月)に際して、金正日総書記が朝鮮に滞在する中国人士らとともに、銀河水管弦楽団の音楽会を鑑賞したことが伝えられた。 金日成賞を授与 朝鮮中央通信は2月11日、金正日総書記の雲山工具工場(平安北道)の現地指導の様子を報じた。 雲山工具工場は朝鮮戦争中の1950年10月に、金日成主席が戦後の復興を見据えて自ら敷地を定めた由緒ある工場だ。金正日総書記は2009年11月に訪れた際、「機械製作工業を中核とする朝鮮のチュチェ工業をより高いレベルに発展させるための課題」を直接与えていた。同工場では総書記の期待に応え、1年足らずの間に工場を新たに建設した。 金正日総書記はオートメーション化された生産工程を見ながら、製品の生産量と質を画期的に高め、国内の機械工業が求める工具を円滑に供給できるようになったと喜んだという。そして、同工場のCNC工具オートメーション・ラインに金日成賞を授与するよう自ら提案したとされている。16日、最高人民会議常任委員会の政令が発表され、同賞が授与された。 2月1日には、新興機械工場(咸鏡南道)への現地指導が報じられた。 報道によると、総書記は新興機械工場が国内の各工場で必要とされている機械を大量に生産、供給していると高く評価した。 また20数年前に同工場の生産現場で会った双子の姉妹パク・チュンナムさんとパク・チュンスンさんとの再会を喜び、国の発展のために情熱を傾けている彼女たちをたたえたという。 同通信は、総書記が工場の労働者たちの献身的な努力をねぎらいながら、今後も社会発展の先頭に立つことへの期待を述べたと伝えた。 一方、2日には、朝鮮人民軍第6556軍部隊の指揮部を視察し、新設された朝鮮人民軍精誠医学総合研究所を現地指導したことが報じられた。(鄭茂憲) [朝鮮新報 2011.3.23] |