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平壌で灯火用具展示会

実用と芸術性示す遺物

各種の灯火用具が出展された展示会

 平壌の朝鮮民俗博物館で3日から、灯火用具遺物展示会が開催されている。展示会は8月まで開かれる予定だ。

 灯火用具とは一般的に、明かりを灯すために使う道具を総じて指すもの。

 朝鮮で古くから伝えられてきた灯火用具は大きな灯皿、蝋燭台のような室内用と灯篭などの野外用に区分され、石、木、鉄、真ちゅう、白銅、銀、磁器など、いろいろな材料で作られてきた。

 用途によって、装飾灯、行灯、石灯をはじめ、実用性と芸術性を兼ね備えた多種多様な形態の生活用具として発展してきた。

 今回の展示会では古代から近代に至るまでの灯火用具を、大きく灯皿かけ、蝋燭台、灯篭の3つの部類に分け、100余点が展示されている。

 灯皿かけは灯皿を置く用具として、背丈が高いものは床にそのまま置いて利用し、背丈が低いものは床だけでなく壁に立てかけ使用された。

 展示物の中でも代表的な灯皿かけは、古朝鮮時代に青銅で作られたもの、高句麗時代に石で作られたもの、高麗時代に玉石で作られたもの、また朝鮮王朝時代の木や真ちゅうで作られたものが挙げられる。

 一方、蝋燭台で代表的なのは、古朝鮮時代に作られた鉄製、高句麗時代に土器や石で作られたもの、朝鮮王朝時代に作られた婚礼用などだ。

 中には、貴重な国宝遺物も展示されており、国内外各界各層の多くの来客から関心と視線を集めている。また、30点に及ぶ写真資料も展示されている。

 展示された遺物は、昔から実用性と芸術性、装飾性を追求した朝鮮民族の優秀な工芸水準を示すものとなっている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2011.2.18]