旧正月を楽しむ平壌 伝統的な遊び、公演そして会食 |
【平壌発=文・姜イルク、写真・文光善】旧正月(今年は2月3日)を迎え、平壌市民らは楽しい連休を過ごした。今年は日曜日の6日を含めて休日は計4日間。朝鮮では、民族性がより強調される中、2000年代から民俗名節の旧正月も盛大に記念する祝日となっており、カレンダーの数字も赤色。
4日間の休日
旧正月前日の2日から、市内各所の公共建物には国旗が掲揚され、街のいたる所に「旧正月、チュチェ100(2011)年」「明けましておめでとう」「チュチェ性、民族性」などと書かれたイルミネーションであふれた。夜には、平壌大劇場、人民大学習堂、大同橋などの公共施設がライトアップされ、食堂や商店などに施されたネオンが輝き、美しい夜景が広がった。 当日は朝から、金日成広場や4.25文化会館の広場などでは平壌市学生少年らによる伝統的な民俗遊びが行われ、凧揚げや、縄跳び、コマ回し、チェギチャギなどを競った。広場の脇では生徒らによる芸術公演も行われ、歌や踊りが繰り広げられた。 人民文化宮殿で万寿台芸術団三池淵楽団の旧正月慶祝公演が行われるなど、市内の各劇場で公演や演劇があった。 食堂は、家族連れや同僚たちでにぎわった。 玉流館や蒼光通りのレストラン街、清流館など「人民奉仕総局」傘下の飲食店では、きじ料理、冷麺、トックなど数々の民俗料理がふるまわれた。 人々は、知人らと笑顔で新年のあいさつを交わしていた。 市民らは、1月1日の新年に際してもあいさつを交わし、年が明けてから数週間が経っても「新年」を口にする。旧正月まで「新年」の雰囲気が続いている。 市民、子どもたちは新年に続いて旧正月にも、親せきや恩師にあいさつまわりをした。 祝賀行事は旧正月当日に集中した。一連の行事を終えた4日から車の通行量は格段に減った。連休明けの7日から平常を取り戻した。 4日間を充電にあてた平壌市民らは、7日から一斉に出勤。金正日総書記の生誕日の2月16日を数日後に控え、勤労者たちは課題遂行の繰り上げ達成を目指し拍車をかけている。国内メディアは「意義深い2月の名節を輝かしい成果で迎えよう」(6日付平壌新聞)と呼びかけている。 [朝鮮新報 2011.2.10] |