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北南赤十字会談北側団長 離散家族面会、「春にも」

昨年10月に開城で行われた北南赤十字会談 [写真=聯合ニュース]

 【平壌発=姜イルク】朝鮮赤十字会中央委員会副委員長の崔成益・北南赤十字会談団長が4日、本紙記者のインタビューに応じ、中断された北南赤十字会談を早急に開催する勇断を下すことを南側に促しながら、離散家族、親せきらの面会を今春にも始めたいと強い意向を示した。

 朝鮮赤十字会中央委員会は1月10日、張在彦委員長名義の手紙を南側赤十字社・柳宗夏総裁に送り、北南赤十字会談を2月1日に開催することを提案した。ところが、南側からは回答がなかったという。

 張委員長は1日に再度、柳宗夏総裁に手紙を送った。

 本紙が入手したこの手紙には、北南高位級軍事会談の開かれる状況下で双方の赤十字団体が対座できない理由も条件もなく、会談を早急に開催しようと記されており、また今年春から離散家族、親せき対面事業を始めることを期待するという内容が含まれている。

 南側からはこれに対する回答も届いていないという。

 いま統一部は「天安」号事件、延坪島砲撃事件に対する「謝罪」と「再発防止約束」、非核化問題への「誠実な対応」など、当局対話と関連した「前提条件」を持ち出し、これが解決されない以上赤十字会談は始められないという立場を見せている。

 崔団長は離散家族、親せきらにはもちろん全同胞に喜びがもたらされなければならないと指摘しながら、赤十字は、本来の要求にふさわしく政治的問題とリンクさせることなく人道主義問題を早急に解消していかなければならないと強調した。

 一方、「誠意を尽くして書いた手紙」(崔団長)に対する回答がないことについて、「赤十字社総裁が手紙を正確に受け取ったのかどうか、統一部が握ったままなのかどうかは知るすべもない」とし、統一部の「干渉」に疑念を示した。

 崔団長は、朝鮮側の正当な提案を国内外の全同胞が支持し、呼応してくれるだろうとの期待を表しながら、人道的問題が解消されるようになれば、現在の北南間の緊張と対決状態が和解と協力の関係に転換されるようになり、今年は、自主統一の新しい局面が開かれるであろうと語った。

[朝鮮新報 2011.2.9]