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迎春公演に出演 在日朝鮮学生少年芸術団

「舞台を輝かせたい」

迎春公演を成功させるために練習に励む在日朝鮮学生少年芸術団(21日)

 【平壌発=姜イルク】旧正月(今年は2月3日)に際して平壌で行われる「学生少年たちの迎春公演」に出演予定の在日朝鮮学生少年芸術団(団長=生野朝鮮初級学校・尹誠進校長)が日夜、練習に励んでいる。同芸術団は、日本各地から選抜された90人の初中級学校生徒と5人の教員で構成されている。13日に平壌に到着してから連日練習を行ってきた芸術団のボルテージは、公演の日が近づくにつれていっそう上がっている。

 今年の平壌は、例年に増してとても寒い。

 芸術団到着後、最高気温が0度を上回ったことはなく、最低気温も零下15度前後を記録している。平壌到着直後に体調を崩した生徒らが数人いたが、現在は全般的に良好だという。

 生徒たちは、毎朝7時前に起床し、人民文化宮殿に出向いて9〜12時、14〜19時までの午前と午後、歌と舞踊などのパート別に練習している。23日からは公演が行われる万景台学生少年宮殿で衣装をまといながら本番さながらのリハーサルに入った。

 近年、在日朝鮮学生少年芸術団の公演は、日本反動層の弾圧に屈せずに朝鮮人として堂々と生きていく生徒らの意気込みをテーマにすることが多かったが、今回は、ウリハッキョと生徒ら自身の「明るい未来」を全面に表現するという。

玉流館で平壌冷麺の味を満喫する生徒たち(21日)

 90人の生徒の責任者である茨城朝鮮初中高級学校の鄭在弘さん(中2)は、「公演が完成段階に入り、いよいよ本番を迎える。生徒らの雰囲気も高揚している」としながら、準備が順調に進んでいると話した。そして、祖国の教員、案内員、宿泊先の平壌ホテル従業員などが一丸となって活動を支えてくれるからこそ可能だと強調した。

 到着初日から祖国の関係者とホテル従業員の熱烈な歓迎を受けた芸術団は、最高の施設で練習し、温かく見守られながら生活している。練習の合間には、平壌市内の中学校やチュチェ思想塔など各地を参観。行く先々で歓迎を受けている。

 東京朝鮮第1初中級学校の玄水香さん(初6)は、心ない日本人が学校にまで入り込んで嫌がらせをし、騒ぎになったことなどを挙げながら、「祖国の懐に包まれて安心できる。のびのびと生活できるし練習に集中できる。祖国の人々は本当に優しいし、心が温かい。話術や祖国の現実など、たくさんのことを学んで帰りたい」と話した。

 日本各地から集まり初対面だった芸術団メンバーのきずなは、日が経つにつれて深まっている。

 四日市朝鮮初中級学校の金潤希さん(初6)は、「初めての祖国訪問で不安がなくもなかったが、上級生のオンニたちも優しくしてくれ、何の心配もない。親のように親切な祖国の先生たちのためにも、一生懸命練習して公演を成功させたい」と話した。

 舞踊で主人公役を務める東京朝鮮中高級学校の趙美来さん(中2)は、初級部5年生のとき以来3年ぶり2回目の迎春公演参加となる。3年前、上級生に面倒を見てもらったことを思い起こしながら下級生に優しく接し、練習にも専念。「祖国の専門家の指導は細かく習うことがたくさんある。みんなの団結した力で最高の舞台にしたい」と話した。

[朝鮮新報 2011.1.31]