朝鮮外務省代弁人 「対話原則」を言明 |
大局的見地から英断を 朝鮮外務省スポークスマンは26日に談話を発表し、今後開かれるいくつかの対話が、それに合致した議題を取り扱うようにしなければならないと指摘した。 朝鮮は20日、北南高位級軍事会談の再開を提案し、南当局もこれを受け入れた。一方で、南当局は非核化問題を扱う北南会談の必要性についても言及している。 外務省スポークスマンは談話で、いま朝鮮半島には、朝鮮の真しな努力によって戦争間際に追い込まれた情勢を緩和し、非核化過程を再開できる一連の可能性が生まれ、周辺国からもこれを奨励し後押しする努力が傾けられていると指摘し、対話と協議によって朝鮮半島の平和と安全を保障し、非核化を推進することはこんにちの国際社会の共通の志向であり、時代の切迫した要求だと主張した。 そのうえで、朝鮮半島の緊張激化と北南対決を通じて自分たちの利己的な目的を追求しようとする勢力の対話妨害策動が日増しに巧妙になっていると指摘。一方的な前提条件を掲げたり対話の順序を人為的に定めることに警鐘を鳴らすとともに、互いの共通点を探しながら問題を解決していくことが対話に臨む正しい姿だと強調した。 談話はまた、朝鮮半島の核問題は、朝鮮に対する米国の核戦争脅威と敵対視政策によって生まれた問題であり、その根源を除去できる対話方式が必須だと指摘、朝鮮半島の非核化の実現を目指す朝鮮の立場に変わりはなく、平等の精神と同時行動原則に沿った9.19共同声明を全面的に履行しようとする朝鮮の意志に変化がないことをあらためて示した。 談話は、対話と協議を通じて信頼を醸成していくことで、互いが挑発行為をやめようというのが朝鮮の立場であり、その実現のために努力を傾ける用意があるとした。そのうえで、情勢の緩和と緊張激化の悪循環の岐路に立つ朝鮮半島の現状は、関係国が大局的見地と時代的使命感から対話の機会をもつ英断を下すことを要求していると強調した。 [朝鮮新報 2011.1.28] |