top_rogo.gif (16396 bytes)

朝鮮 高位級軍事会談を提案 南側 受け入れを表明

 朝鮮は20日、人民武力部長名義で南の国防部長官あてに公開書簡を送り、北南高位級軍事会談の開催を提案した。

 朝鮮は年初から政府、政党、団体連合声明(5日)を発表し、各会談の形式と開催日を示した通知文をたて続けに送るなど、南側に対話の再開を積極的に提案してきたが、南当局はさまざまな口実を設けながら、対話の提案に応じていなかった。書簡はこれを念頭に置いた提案とも言える。

 書簡では、「南側が北南当局間会談の議題に上程させようとしている内容が、北南軍当局と関係する軍事的性格の問題なので、これらを含めたすべての軍事的懸案問題を北南高位級軍事会談で解決する確固とした立場だ」と明らかにした。

 そして、会談の議題を「『天安』号事件と延坪島砲撃戦に対する見解を明らかにし、朝鮮半島の軍事的緊張状態を解消させることについて」にすることを提案した。

 また、会談の時期は2月上旬、場所は双方が合意する便利な所で開催し、北南高位級軍事会談開催と関連する実務問題を討議するための予備会談を1月末に開催することを提案した。

 南側は今回の高位級軍事会談開催に関する提案は受け入れることにしたという。20日、南の統一部が明らかにした。

 これに先立ち、19日に中米首脳会談が行われ、「真摯で建設的な南北対話」の必要性を強調する共同声明が発表された。南側がこれに押される形となった。

 北南間で軍事会談が開催されれば、昨年9月末、「天安」号事件と関連する実務会談以来4カ月ぶりとなる。

 一方、北の人民武力部長と南の国防部長官の会談は過去に2000年9月、2007年11月の2回にわたって開かれたことがある。

[朝鮮新報 2011.1.24]