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朝鮮政府・政党・団体連合声明(要旨)


 5日に発表された朝鮮政府・政党・団体連合声明の要旨は次の通り。

 新年2011年は、21世紀の新たな10年代が始まる年である。

 北と南は、何としても6・15の流れを継いで21世紀の新たな10年代を民族の悲劇に終止符を打つ希望の年代に、統一と繁栄の年代に輝かせなければならない。

 朝鮮民主主義人民共和国の政府、政党、団体は、現情勢の要求と時代的・民族的使命感と責任感から、全同胞の平和と統一意志を集めて自主統一と平和・繁栄の新しい年代記を開くための愛国の決断から、南朝鮮の当局と政党、団体に重大提案を厳かに宣明する。

 1.われわれは、南朝鮮当局を含む政党、団体との幅広い対話と協議を行うことを丁重に提案する。

 対決の方法では決して北南関係問題を解決できないし、武力衝突や戦争しかもたらすものがないというのがこの3年間の総括である。

 対話と協議だけが現難局を打開することができる活路である。

 われわれは、最悪の状態に至った北南関係を解決するため当局であろうと民間であろうと、与党であろうと野党であろうと、進歩であろうと保守であろうと、南朝鮮当局を含む政党、団体と積極的に対話し、協議するであろう。

 とくに、実権と責任を持つ当局間の会談を無条件早急に開催することを主張する。

 北南間には、対話と協議を通じて提起される諸問題を見事に解決した良い前例があり、既に採択した立派な原則と宣言がある。

 北と南が対座すれば誤解と不信も解消され、平和と繁栄のための方途が虚心坦懐に論議されるであろう。

 2.われわれは、われわれと手を取り合おうとする人であるなら、過去を問わずいつ、どこで、誰とでも会う用意がある。

 こんにちの由々しい事態は、この地に暮らすわが民族皆にとって決して袖手傍観するべきものではなく、それを放任するなら必ず大災難を避けられなくなるであろう。

 この地に戦争が勃発すれば誰も無事ではいられないし、与党であるからといって安全で、保守であるからといって生き残るわけでもない。

 和解と協力、平和と統一は北だけでなく、南の各階層のための民族挙げての事業であり、その主体もわが民族であり、その恩恵を被るのも全民族である。

 民族の大業のためには昨日よりも今日が重要であり、今日よりも明日がさらに貴重である。

 われわれは、現事態と民族の運命を心配する人であるなら、所属や政見、信教の違いと過去を問わず、民族大団結の見地からいつ、どこででも会えることを明らかにする。

 全民族が声を合わせて知恵と力を総動員するとき、戦争の危険はなくなり、平和と統一・繁栄の日はそれだけ早まるであろう。

 3.われわれは、対話と協議、接触で、緊張緩和と平和、和解と団結、協力事業を含む民族の重大事に関するすべての問題を協議、解決していくであろう。

 現在、北南間には民族の生死存亡と利益、共同の発展と繁栄のための多くの問題が解決を待っている。

 北と南は、党利党略と主義主張を超越して民族の重大事に関する問題討議に真しに臨むべきであり、最大限合意点を模索するために積極的に努力すべきであろう。

 4.差し当たり、われわれは北南関係改善の雰囲気づくりのために互いの誹謗中傷を中止し、相手を刺激する行動をしないことを提案する。

 誹謗中傷と刺激的な行動は北南関係を害する火種であり、軍事的衝突を誘発しかねない危険な導火線である。

 互いの誹謗中傷が飛び交い、刺激的な行動が繰り広げられる中では対話と協議がまともに実現されないし、たとえ対座するとしても順調に推し進められない。

 北と南は既に、7.4共同声明と両北南共同宣言を通じて互いに誹謗中傷を中止し、相手を刺激する行動をしないことを確約した。

 われわれは、北と南が誤解と不信を増幅させ、対決と敵対感を鼓吹する誹謗中傷と刺激的な行動を今後一切しないよう呼び掛ける。

 北南関係を改善し、民族の和解と団結を図り、対話と協議を通じて朝鮮半島の平和と統一の転換的局面を開こうとするわれわれの立場は終始一貫している。

 われわれは、21世紀の新しい10年代の最初の年である今年に、必ず朝鮮半島の平和と祖国統一の決定的な局面を開くことになるものと確信する。

 朝鮮民主主義人民共和国の政府、政党、団体は、朝鮮半島と北南間につくり出された危機を打開するためのわれわれの誠意ある提案と呼び掛けに南朝鮮の当局と政党、団体が積極的に呼応し、国内外の全民族と正義と真理、平和を愛する世界のすべての国の政府、政党、団体、国際機関、進歩的人民が熱烈な支持と声援を寄せてくれるものとの期待を表明する。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2011.1.12]