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軽工業で目覚ましい前進 昨年築いた土台で量産目指す

さらに良質な日用品を

 「人民生活を向上させる年」と定められた昨年、軽工業部門でめざましい前進があった。

 軽工業省のチェ・イルリョン次官(54)によると、生地や靴、ニットウェア、靴下など軽工業部門全体で前年比1・3倍の生産実績を残した。今年は、生活日用品の種類を増やすとともに、その質を決定的に高め、良質な日用品を量産できるようにすることが目標だという。

 軽工業部門では昨年、総体的な目標を、工場や企業所の近代化と生活日用品の品質向上に置いた。そして、これを生産する軽工業の土台をさらに強化した。

 平壌靴下工場に最新式の設備と総合生産指揮システムを整えた女性用の靴下職場が建設され、昨年秋から生産に着手した。

 また11月には、新義州紡織工場の1万錘メリヤス糸職場が新たに操業し、良質なメリヤス糸を西海岸のメリヤス工場に原料を供給できるようになった。

 平壌紡織工場にはレーヨン生産施設が作られた。従来は博川、寧辺などの工場で部分的に生産していたレーヨンを大々的に生産するようになる。

 普通江靴工場では、新たに作られた数百万足の生産能力を持つ製靴ラインが4月から稼動し、軽くて良質な靴を量産できるようになった。

 咸興毛紡織工場には2・8ビナロン連合企業所で生産する「チュチェ繊維」を加工する生産工程が整備補強された。

 平壌靴機械工場では、輸入に依存していた数百万足の生産能力を持つ製靴ラインを国産化し、全国の靴工場に送っている。

 今年は、このような強化された生産の土台の効果を最大限に発揮させ、軽工業生産に再度拍車をかけていくと、チェ・イルリョン次官は話す。同時に、生産工程の補強など近代化の水準をさらに高めていくことも予定しているという。

 強盛大国の大門を開くと宣言した2012年を1年後にひかえた今年は、そのカギとなる年だ。

 チェ・イルリョン次官は今年の事業について次のように展望する。

 「今後、2・8ビナロン連合企業所と南興青年化学連合企業所での生産がさらに高いレベルで実現すれば、軽工業製品の原料問題が解決される。全国的に活発に行われている綿花農作などでも成果が期待できる。強化された土台があり、原料の国産化を実現できる条件が整っているので、今後は外国輸入製品への依存度が今よりも低くなるだろう」

 軽工業省の今年最初の重要事業は、全国の生徒に供給する制服の生産だ。2月まで全新入生に行き渡るよう工場の関係者、従業員が忙しい日々を送っている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2011.1.7]