岐阜「ピヨンイ教室」、子どもとオモニの交流の場に |
「みんなで子育てを」
岐阜朝鮮初中級学校では昨秋から、学齢前の同胞の子どもたちを対象にした「ピヨンイ教室」が行われている。「地域同胞社会のなかでの子育て」をモットーに、学齢前の同胞乳幼児とオモニたちが交流し学ぶ場となっている。 16日、同校で今年度1回目の教室が開かれた。この日は、生後数カ月の乳児を含む子どもたちとオモニたち、同校の園児らが共に参加。遊戯や運動を楽しんだ後、机を並べてみんなで昼食を取った。園児らが弟・妹の手を取り遊戯をリードするほほえましい姿も見られた。
息子と共に参加した李春姫さんは、教室を通じてオモニたちと出会った。子育てについて語り合い、先輩のオモニからアドバイスも受けられる貴重な場だと語る。初めは泣いてばかりいた子どもたちも、回を重ねるごとに人見知りを克服するなど、成長が見られるという。
関係者は「育児はオモニと子どもの1対1になりがちだが、こういう場があることによりみんなで育児に取り組める」と語る。 教室は月に2回ずつ行われている。学校行事にも参加し、生徒や教職員とも顔見知りになっている。生徒たちは「かわいい弟・妹たち」が学校に来る度に、代わる代わるだっこするなどして歓迎している。 同校幼稚園の文宗淑教員は「子どもたちに教えることよりも、いろんな体験をさせてあげることを心掛けている。0歳から、ひいてはお腹のなかにいる時からいろんな機会を提供し、少しでも可能性を引き出してあげられれば」と語る。 オモニたちが育児において関心を示しているのが、子どもたちが学校に通う際の同級生の数。「教室を通じて一人でも仲間を増やしたい」と願いを語る。(泰) [朝鮮新報 2011.4.28] |