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福島初中で入学式、各地同胞が祝福、激励

校歌を歌う生徒たち(前列が初級部新入生)

 福島朝鮮初中級学校の入学式が11日、同校体育館で行われた。入学式には例年の2倍近くの約100人の同胞が集まった。

 総連中央の南昇祐副議長をはじめ教育会中央、教職同中央、茨城朝鮮初中高級学校、東京朝鮮第1初中級学校、西東京朝鮮第1初中級学校、女性同盟神奈川県本部などの代表が駆けつけ、生徒、保護者、教員、福島県本部の活動家や被災同胞をはじめとする現地の同胞とともに新入生を祝った。

 福島県の同胞たちは、地震と原発事故によって2重の苦痛にさらされている。県外に避難した同胞も少なくなく、学校は3月末まで日本行政の指定避難所として同胞、日本人を受け入れていたこともあり、例年より数日遅れの開催となった。

 他地域の同胞と活動家らは、新入生と在学生らに学用品などをプレゼントしながら温かく激励した。

 会場には、「共にこの試練を乗り越えよう」「いつも応援している」などと書かれた、各地の学校、機関から送られてきた横断幕や色紙、祝電などが掲示されていた。

 初級部1年生の父である鄭明成さん(34)は、「各地から代表が学校まで駆けつけて、激励の手紙や物資をたくさん手渡してくれるのを見て驚いた。全国の同胞が福島の学校に大きな関心を寄せてくれ、心配してくれているということを実感した」としながら、同校の卒業生として学校の発展のために寄与していきたいという気持ちがより強くなったと話した。

 福島初中は今年、創立40周年を迎える。秋には記念式典や大同窓会などが予定されている。

 入学式で発言した総連福島県本部の張泰昊委員長は、「今日このように入学式を行い、勇気をもらった」としながら、学校創立40周年をわれわれの団結した力で輝かせようと呼びかけた。(姜)

[朝鮮新報 2011.4.18]