作品集「朝鮮高級学校への高校無償化適用を願って |
民族教育問題協議会・編 日本各地の朝鮮高級学校生徒たちとオモニたちの作品集「朝鮮高級学校への高校無償化適用を願って」が、民族教育問題協議会から発行された。 作品集には、京都・神奈川・広島朝高生たちの作品と、東京・神戸・愛知・九州・北海道・茨城・大阪朝高生たちの訴え、オモニたちの寄稿など77編が収録されている。 巻頭を飾る生徒編の「無題」と称された一編の詩は次のように詠っている。 「キラキラ光る無償化の文字 私たちの心を躍らせた/手を振って去る無償化の文字私たちの心を凍らせた」(京都中高 高3 呂仁珠) また、オモニ編に収録された「オモニの思い」(広島 高恵子)には、日本学校を卒業し、「日本の学校では朝鮮人としての誇りや自信を養いたくてもできない」と感じたオモニが、子どもたちに民族教育を受けさせる心情を切々と綴った。 「自らの国の言葉や文化を学ぶことは、どこの国の人であろうが当たり前のこと。ましてや在日3世、4世となる子どもたちの民族の誇りや自負心を育て、生きる力をつける環境を整えるのは大人の義務であると思う。朝・日両国の子どもたちに再び暗い影を落とすのか、それとも明るい未来を残せるのか、それは日本の良心、民主主義に関わることだと思う」と。 問い合わせ=民族教育問題協議会(TEL 03・3815・5433)へ。 [朝鮮新報 2011.3.24] |