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東日本大震災 東北初中、27日に食堂で卒業式


校舎の被害状況を説明する尹校長

 東日本大震災によって、校舎に大きな被害を受けた東北朝鮮初中級学校の卒業式が27日に行われる。本来は21日に予定されていた。

 生徒たちは卒業式当日に、震災後、初めて登校することになる。

 地震によって同校校舎は大きく傾き、いつ倒壊してもおかしくない状態であるため、卒業式は校舎とは別棟の食堂で行われる予定だ。

 また4月からは、4つある寄宿舎のうち2つを教室として使い、学校を再開するという。

 他県の朝鮮学校関係者からは、「子どもたちをわが校で学ばせてはどうか」という温かい言葉もあったが、同校の教員たちは1968年の十勝沖地震、1978年の宮城県沖地震を乗り越えたように、自分たちが先頭に立って東北地方における民族教育を守り発展させようという強い気持ちで4月を迎えたいと話す。

 同校の尹鐘哲校長は、歴代の卒業生たちに「子どもたちに温かいメッセージを送ってほしい」と呼びかけている。

[朝鮮新報 2011.3.19]