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高校無償化 2.26大集会 「今日で最後にしよう」

「すべての朝鮮学校に『高校授業料無償化』を! 練馬の会」のメンバー 解決へ 世論の結集を

デモの隊列に、道行く多くの人々が何度も振り返っていた

 「すべての朝鮮学校に『高校授業料無償化』を! 練馬の会」のメンバーも、「高校無償化除外反対」と書かれた透明傘を片手に、集会、デモ行進に参加していた。同会の柏木美恵子さんは、いまだ解決されない「無償化」問題に怒りをあらわにする会員たちと共に街頭を歩いた。「ここまで声を挙げてたたかっているのに、結論は出ないこの現状があまりにも悔しい。残念の一言では言い表せないくらい。自分の国の政府の恥ずべき行為が腹立たしい」と話した。

 この問題が発生したことをきっかけに去年の3月、練馬区民有志などで結成された同会は今日まで、数多くの署名を集めたり、「無償化」問題に関する集会も開き、思いつく限りの活動を行ってきた。

 結成から約1年。誰もがここまで長期化するとは予想していなかったが、もしこのまま3月までに「適用」措置が取られず、当事者たちが訴訟を起こした場合も引き続き、支援活動を展開する方針を決めているという。

 柏木さんは、問題の根本は戦後の日本の誤った歴史認識にあると話す。「過去の誤ちと直面するということは難しいこと。でもきちんと向き合わないと前に進めない」。

 以前から練馬の女性同盟支部と関わりを持ちながら、在日朝鮮人の人権が犯されるたび街頭に出ては署名活動を行ってきた。皮肉にも、「無償化」問題に取り組んだこの1年で地域の在日朝鮮人との連携は今まで以上に強固なものとなった。「日本と朝鮮は、今はまだ近くて遠い国かもしれないが、地域では隣人として互いの距離を縮めていきたい」と話す柏木さん。

 また、問題解決に向けてさらなる運動の拡大も重要と話した。「日本人の中で、朝鮮学校にも『無償化』を適用していいと思っている人は比較的多数だと思う。しかし、実際運動に参加し、声を挙げる人は少ない。少しの可能性を信じて仲間を増やしていけるようがんばりたい」と話した。

 「こんな情けないことで集会を開きデモを行うのは今日で最後にしたい。多くの人に理解が広がり、一日でも早い国交正常化が実現することを願っている」

[朝鮮新報 2011.3.2]