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朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー朗読会inなら

旧奈良初級に120人がつめかけ

許玉汝さん(左)と河津聖恵さんのバイリンガル朗読

 昨年、広島・京都・東京で行われた日本と朝鮮の詩人たちの「アンソロジー」朗読会の第4弾として13日、旧奈良朝鮮初級学校で「朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー朗読会inなら」が開催され、120人がつめかけた。

 朗読会では河津聖恵作「ハッキョへの坂」はじめ東京朗読会出演者に加えて、秦勝元作「思う存分召し上がれ」、愛沢革作「石とりぼん 旧紀州鉱山を訪ねて」、蔡徳浩作「がんばれ」など14作品が朗読された。また、奈良県在住の金順伊さん(73)が自作詩「何故なの、これでいいの」を朗読。東大阪朝鮮中級学校口演部と合唱部も特別出演し花を添えた。

 朗読会では、朝鮮高級学校への「無償化」即時適用を求める詩人の要望書も読み上げられた。

 詩人らは、「昨年、日本と朝鮮半島は『韓国併合100周年』を迎えた。忘れてはならないのは、日本が植民地時代から今日に至るまで、実に在日5世代に渡って民族差別を継続してきたことだ。とりわけ4.24阪神教育闘争をはじめとする朝鮮学校弾圧の歴史で流された涙と血は、まだ乾いていない。朝鮮学校の児童・生徒の学習権を踏みにじる行為は、国内外の法制度上からも人道的見地からも決して容認できない。朝鮮高級学校に対する無償化適用の手続きを即時再開し、直ちに支援金の支給を実施していただきたい。負の過去を顧みつつ、日本社会は新たな時代への第一歩を踏み出すべきだ」と強く訴えた。

[朝鮮新報 2011.2.21]