「高校無償化」 岡山で集会、市民団体が主催 |
「最後までたたかう」
「日本と南北朝鮮との友好を進める会」が主催する6.15共同宣言10周年記念講演会が19日、岡山国際交流センターで行われ、各界各層の日本人士、同胞ら100人以上が参加した。 同会は、岡山県を中心に各界各層の超党派の県民が集い、日本と南北朝鮮との友好交流を進めている。日朝国交正常化、朝鮮の自主的平和統一、在日朝鮮人の権利擁護と教育の充実を目標に据えている。 この日の講演会では、前田朗・東京造形大学教授が「国際社会から見た高校無償化問題−差別の重層構造とヘイト・クライムを考える−」と題して講演し、広島朝鮮初中高級学校高級部の生徒たちが「高校無償化」適用を求める運動の経過報告を行った。生徒たちは、朝鮮学校や民族教育、「無償化」問題に対する思いを込めた詩を朗読した。 参加者たちは、生徒たちをこれ以上苦しめてはいけないと民族差別に対する怒りをあらわにし、「無償化」実現に向け最後までたたかうことを誓った。 講演会では、「朝鮮高校への差別なき『高校無償化』適用を求める要請書」が採択され、菅直人首相、高木義明文部科学大臣、枝野幸男官房長官に送られた。 要望書は、「朝鮮学校だけが対象から除外されている実態は、法の趣旨・目的から大きく逸脱した、人権無視の人種差別と言わざるを得ない。在日朝鮮人の歴史的な経緯を含めて改めて適用に向けた英断を政府として行うことが、国連人種差別撤廃委員会を含む国際社会の中での名誉ある地位を主体的に確保することになる」と指摘した。【岡山支局】 [朝鮮新報 2011.1.21] |