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神奈川で復興支援チャリティーイベント

被災同胞と心を一つに

被災同胞へのエールを込めて合唱する参加者たち

 各地で東日本大震災で被災した同胞のための救援活動が行われる中、神奈川朝鮮中高級学校で4月29日、復興支援チャリティーイベント「ハナ(하나=一つ)プロジェクト」が行われた。

 朝青神奈川県本部と同校が共催した同イベントは、被災同胞と心を一つにし、元気を与えるとともに、より多くの同胞を復興支援へ奮い立たせようと企画された。会場には、朝青員や生徒、同胞、学父母、関係者ら400人以上が集まった。

 イベントは、2部構成で行われた。1部では「力をひとつに! 元気玉に力を!」をテーマに、朝青員や学生会メンバー、神奈川中高生徒らがともに横断幕を作成した。2部では「ハナコンサート」が行われ、県下の朝鮮学校生徒や朝青員、同胞らによる歌や舞踊などが披露された。

 一方この日、会場には茨城朝鮮初中高級学校高級部の声楽部メンバーも駆けつけ、舞台に特別出演。救援活動への感謝を込めた歌など2曲を披露した。2部の終幕には、出演者と訪れた参加者全員の合唱で被災地の同胞へエールが送られた。

 今回のイベントは、震災直後から神奈川県内の各機関ごとに行われてきた救援活動がコラボレートされたもので、もともと朝青神奈川が復興支援の集大成として企画していた1部イベントに、かねてからコンサートを予定していた神奈川中高がドッキングする形で実現された。

 東日本大震災発生から、同県でこれほど大規模なチャリティーイベントが行われたのは初めて。朝青神奈川県本部の朴載守委員長は、「被災地の復興は長期化が見込まれる。少しでも多くの同胞が無理なく継続的に復興支援に関心を寄せ救援活動に参加できるよう、今後も各種行事や募金の呼びかけを展開していきたい」と話した。

 この日集められたチャリティー金は、後日、イベント全般を収録したDVDとともに各被災地に届けられる予定だという。(周)

[朝鮮新報 2011.5.11]